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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2025.07.03

2025年7月3日-尾瀬沼ビジターセンターより(山開きを控えた燧ヶ岳)

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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================

■天気:曇りのち雨
気温:19.5℃(9時)26.0℃(昨日の最高気温)11.9℃(今日の最低気温)

ブログをご覧の皆様こんにちは。

朝は少し寒いくらいに感じた尾瀬沼周辺は、日中になるとじりじりと強い日差しが照りつけるようになりました。散策の際は帽子や飲料水をご用意ください。また、連日午後になると夕立も発生していますので、雨具もご用意ください。
【本日の大江湿原】

大江湿原と尾瀬沼の境目ではヒオウギアヤメが一面に咲き誇り、見頃を迎えています。肉眼では少し見えにくいですが、それでも沼の際のあたりが紫色に染まっている様子を見ることができます。

さて、今週末7月5日(土)は 会津駒ヶ岳の夏山開き、7月6日(日)は 燧ヶ岳の夏山開きとなり、いよいよ夏山シーズンが始まります。

本日のブログでは燧ヶ岳の登山道の状況について、ご紹介します。ルートは主に御池~俎嵓~柴安嵓を中心にご案内します。(写真撮影日:7月2日)

【ワタスゲの広沢田代】

御池を出発して1時間程急坂を登ると、一面がワタスゲに覆われた広沢田代に到着します。今年もたくさんのワタスゲがゆらゆらと風にたなびき、幻想的な風景を見せていました。

【湿原を踏まないで】

湿原の木道に一部破損している箇所がありますが、その際に木道を避けて通行してしまうと、湿原が踏圧によって荒廃してしまいます。美しいワタスゲの景色を守るためにも、湿原内には足を踏み入れないようにしましょう。破損している箇所は、足の踏み場に十分をお気をつけてご通行ください。

【熊沢田代は夏模様】

熊沢田代もすっかりと緑色に染まり夏の様相です。遠方の平ヶ岳や越後駒ヶ岳を眺めながら、青空と池塘の美しさを堪能できます。

【ピンク色のチングルマ】

熊沢田代では花弁がピンク色の一風変わったチングルマが10株程見られました。別名タテヤマチングルマと呼ばれ、尾瀬では沼尻やアヤメ平、会津駒ヶ岳などでもごく稀に見かけることがあります。見つけることは非常に難しいですが、湿原の中でふとした出会いがあるかもしれませんね。

【残雪と登山道の状況について】

8合目では200m以上の雪渓が残っています。特に、上の方は斜度が大きく滑りやすいため、アイゼンの着用やストックの使用を推奨します。また、途中雪渓が切れて沢のような雪解け水が発生している箇所もあります。防水についてもご一考ください。

また、柴安嵓山頂直前、東斜面には登山道上に10m程の残雪が見られます。先月までの氷の壁のような斜度はありませんが、キックステップで足をしっかりと踏み込んで、慎重にご通行ください。

【見晴新道、長英新道について】

見晴新道8合目のサンカヨウ

最後に、見原新道と長英新道について簡単にご案内します。

見晴新道は残雪は無く、完全な夏道となっています。8合目では雪溶けとともにサンカヨウが一斉に開花し、10株近いお花が見られました。その他、9合目付近は岩場で傾斜が大きい点と降雨時は中腹の登山道が滑りやすくなる点にご注意ください。

長英新道も同様に残雪は無く、完全な夏道となっています。4合目、6合目、ミノブチ岳が尾瀬沼を一望するのに良いスポットですのでおすすめです。また、降雨時は一合目周辺がぬかるみやすくなるので足元にお気をつけください。

燧ヶ岳はいずれの登山道にも水場はありませんので、飲料水を十分にお持ちになって登山に臨んでください。その他、登山道の情報についてはこちらの尾瀬情報<2025年7月2日ー燧ヶ岳の様子>をご覧下さい。

山開きの際は、尾瀬沼ビジターセンターと御池駐車場にて午前6時から7時30分の間、先着順に記念バッジの配布があります。詳細はこちらの<第23回 燧ケ岳夏山開きについて>をご覧下さい。

※尾瀬沼周辺はほぼ雪が消えましたが、燧ヶ岳などには、まだ雪が多く残っています。ご自分の歩くルートの情報を集めて、必要な装備でお越しください。

※一ノ瀬公衆トイレと三平下公衆トイレは使用可能です。どうぞ、ご利用ください。

【アクセス】
※沼山峠口
 御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
 大清水~一ノ瀬間の低公害車は、6月14日(土)より運行開始しています。詳しくは、片品村HPをご確認ください。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第二弾」は、尾瀬沼の早春シリーズです。(サンカヨウ、三本カラマツ、オコジョ、ワタスゲ)

尾瀬沼ビジターセンター

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