- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.07.04
2025年7月4日-尾瀬沼ビジターセンターより(ニッコウキスゲはもう少し)
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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================
■天気:晴れのち雨
気温:20.7℃(9時)23.1℃(昨日の最高気温)14.2℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様こんにちは。
昨夕の豪雨とはうって変わり、朝から強い陽射しが照りつけています。朝方は濡れてうなだれていたワタスゲも、昼近くにはふわふわに戻りました。
校外学習の小学生や、団体のお客様が楽しそうに湿原を散策していました。
湿原にはさえぎるものがないので、気温が上がるととても暑く感じます。帽子や日焼け止め、水分を欠かさずにお持ちください。また、連日大気が不安定で急に大雨になることがありますので、晴れていても雨具をご用意ください。
【三本カラマツと尾瀬沼】

【朝日に輝くコバイケイソウ】

ミズバショウの後、ずっと私たちの目を楽しませてくれたコバイケイソウが満開を迎え、そろそろ終わりに近づきそうです。遠くから見ると大きなブラシのような花に見えますが一つ一つの花をよく見ると、小さな梅の花のような5枚の花びらでできています。コバイ(小梅)の名前の由来です。ケイソウ(蕙草)はシラン(紫蘭)のことで、縦筋の入った葉がケイソウに似ていますね。
【ニッコウキスゲとの共演】

少しずつ咲き始めたニッコウキスゲが、コバイケイソウと一緒に咲いています。明るい黄色と背の高い白が、湿原の緑に映えます。
【今年のニッコウキスゲは…】
つぼみがたくさん見られます。まだまだ咲き始めたばかりなので、湿原が黄色に染まるのは今月中旬くらいになるでしょうか。ニッコウキスゲは1日花です。朝咲いた花は夕方にしぼみ、また次の朝新しい花が咲きます。朝開きかけていた花が、帰りには大きく開いているのを見るのも、楽しみですね。一株に5~6輪咲くので、長く楽しめます。ぜひ、生のニッコウキスゲを見に、大江湿原へいらしてください。

【オオバタケシマラン】

朝露に濡れたタケシマランのような葉の下をのぞき込んでみると、くるんと丸まった花が付いてました。花の付け根を追ってみると花柄が、これまたちょっとねじれて折れてぶらんと下がっている様子は、半透明の灯籠のようでした。
【気をつけて】

ニッコウキスゲは木道のすぐそばにたくさんつぼみをつけています。急いで歩くとき、意図せず草を蹴ってしまうと、つぼみを踏んでしまいます。せっかく尾瀬に来たのですから、急がず慌てず時間に余裕を持って、ぜひ「ゆっくり」を味わってください。
明日は会津駒ヶ岳、明後日は燧ヶ岳の山開きです。装備を調えてお楽しみください。
会津駒ヶ岳の山開きでは、村道駒ヶ岳線車道終点の階段前にて6時から7時30分の間、先着順に記念バッジの配布があります。詳細はこちらの〈第54回 会津駒ヶ岳夏山開きについて〉をご覧ください。
燧ヶ岳山開きでは、尾瀬沼ビジターセンターと御池駐車場にて午前6時から7時30分の間、先着順に記念バッジの配布があります。詳細はこちらの<第23回 燧ケ岳夏山開きについて>をご覧ください。
登山道の情報についてはこちらの尾瀬情報<2025年7月2日ー燧ヶ岳の様子>をご覧下さい。
※尾瀬沼周辺はほぼ雪が消えましたが、燧ヶ岳などには、まだ雪が多く残っています。ご自分の歩くルートの情報を集めて、必要な装備でお越しください。
※一ノ瀬公衆トイレと三平下公衆トイレは使用可能です。どうぞ、ご利用ください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は、6月14日(土)より運行開始しています。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第二弾」は、尾瀬沼の早春シリーズです。(サンカヨウ、三本カラマツ、オコジョ、ワタスゲ)

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