- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.06.03
2025年6月3日-尾瀬沼ビジターセンターより(いろいろなミズバショウ)
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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================
■天気:雨
気温:12.3℃(9時)19.2℃(昨日の最高気温)8.4℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
朝から雨が降り続いていますが、ツアーのお客様が大勢見晴(みはらし)方面へ歩いて行かれました。
【第一展望デッキより三本カラマツを望む】

大江湿原には全く雪がありませんが、見晴への林内や白砂峠、段小屋坂を歩くには、ストックやチェーンスパイクなどの装備が必要です。また、濡れた木道は滑りますので、気をつけてお楽しみ下さい。
【白砂峠 撮影:令和7年6月2日】

林内で拾った枝を、ストック代わりに使っているお客様を見かけることがありますが、国立公園内では落ちている枝や石などを拾うことも禁止されています。場所を変えることは、自然の物に人の手を加えることになる、という理由ですので、ご協力お願い致します。
【釜ッ堀湿原より尾瀬沼を望む】

たくさんのミズバショウが咲いています。2㎝くらいの小さい物から、30㎝以上もあるような大きな物まで、様々です。小さな物は、種が水に流されて新しい場所で発芽して2年目に花をつけたと考えられます。また、毎年地上部は枯れますが、根の部分が成長してどんどん大きな株立ちになっていくと考えられます。
【よく見ると……】

よく見ると、白い苞(ほう)に模様が!
これは、まだ苞が花に巻き付いて閉じているときに出来た模様です。つぼんでいる物を観察すると、ぎゅっと巻き付いているのが分かります。
【整列】

さて、ミズバショウの花は白い苞ではなく、真ん中の軸の先の黄色い粒々の部分です。一つの粒の中に雄しべが四つ順番に現れて、昆虫が来なくても実を結びます。(ハエのような虫が来ているのをよく目にしますが)熟した種は、やがて水に流れて新しい場所で芽を出します。
【事件です!】

きれいに咲いているミズバショウの、軸の部分だけがなくなっています。湿原のところどころで見かけますが、たぶんシカの仕業です。軸の部分だけなぜ?
ミズバショウはサトイモ科なので、ずいき(芋がら)のようにおいしいのかもしれませんね。
【苞が二つ?!】

釜ッ堀湿原に咲いていました。二つの苞に守られている箱入り娘です。
皆さんも、ぜひ尾瀬を訪れていろいろなミズバショウを探してみて下さい。
※尾瀬沼周辺は、まだ残雪が多くありますので、おいでになる際には、チェーンスパイク等の雪山歩きができる装備で、安全第一でおいでください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は、6月14日(土)より運行開始予定です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第一弾」は、尾瀬沼の早春シリーズです。(ミズバショウ、尾瀬沼と燧ヶ岳、オコジョ1,オコジョ2)

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