- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.10.29
2025年10月29日-尾瀬沼ビジターセンターより(寂寞たる尾瀬沼)
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お出かけの際には、2025年シーズンオフ関連情報 についての確認をお願いします。
【※注意】
〇この時期の朝晩の気温は氷点下になることもあり、木道に霜がつくと大変滑りやすく転倒しやすい状況となります。尾瀬にお越しの際は天気予報をよく確認し、雨対策、防寒対策をし、転倒等にはご注意ください。
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■天気:曇りのち晴れ
気温 :1.7℃(9時)2.6℃(昨日の最高気温)-0.4℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさん、こんにちは。
昨日から降り続いた雪は夜半にやや強くなり、今朝は2~3cmほどの積雪となっていました。尾瀬沼でこのくらいですので、沼山峠、三平峠などは標高が高いためさらに若干積雪は多いと予想されます。銀世界の尾瀬沼を訪れるチャンスではありますが、通行される際には十分にお気をつけください。
【大江湿原と尾瀬沼】

本日、早朝は大江湿原を雪が覆っています。鳥の鳴く声も今日は聞こえず、雪が降り積もる音だけが静かに大江湿原に響くようです。
【大江湿原】

鈍色の空の下、木道の白さが光っているようです。行く人も来る人もいない大江湿原を一人歩くと、どこか寂しさを感じます。
【木道に積もる雪と足跡】

木道には獣たちの足跡のみが残っています。美しさも儚さも感じる雪景色ですが、そこにはたしかに生命の痕跡も感じられます。
【三本カラマツ】

少し前にはあれだけの彩りを見せてくれたダケカンバやナナカマドなどの樹木は、幹と僅かに残る葉ばかりとなっていました。三本カラマツも黄葉した葉は茶色となり、ほとんど落ちてしまいました。
【大江湿原 尾瀬看板前のベンチ】

座る人のいなくなった雪の積もったベンチが、静かに佇んでいます。春までずっと、大江湿原を見守ってくれるこのベンチが、少し羨ましくもあります。
【本日午後の燧ヶ岳】

午後になって晴れ間が見え、夕方近くなると雲一つない晴天となりました。湿原の雪もみるみるうちに溶け、太陽の偉大さを感じます。
この雪景色の美しさがいつまでも続けばいいと思いながら、今から春の息吹を待ち遠しくも感じます。間もなく訪れる厳冬期の尾瀬の美しさを私が見る機会が訪れるか、あるいは来シーズン春先の尾瀬沼を見ることが最初になるか、どちらにしても今から楽しみでなりません。
今シーズン残り僅かですが、今年の尾瀬での思い出を心に焼き付けて、今の雪景色を眺めながら来シーズンに思いを馳せ、わたしの今年の当ブログの締めくくりとさせていただきます。
ありがとうございました。
※尾瀬沼地区では、順次、山小屋やトイレなどが閉鎖され、御池~沼山峠間のシャトルバスは本日(10月26日(日))をもって運行を終了します。また、これからはいつ雪が降ってもおかしくない時期です。天気予報を確認し、防寒への備えも忘れずにお越しください。詳しくは、「2025年シーズンオフ関連情報」をご覧ください。
※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行する、クマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは本日(10月26日(日))をもって運行を終了します。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行終了しました。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第五弾」は、尾瀬沼の秋シリーズです。(オヤマリンドウ、沼尻の草紅葉、ヤマネ、ヤマネと紅葉)

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