- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2025.06.29
2025年6月29日-山の鼻ビジターセンター(尾瀬ヶ原の様子)
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尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
お出かけの際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願いします。
【※注意】
○長沢新道は長沢橋の破損、八木沢道は八木沢橋の破損により当面の間通行できませんので、ご注意く ださい。詳細につきましては、【注意】尾瀬ケ原(竜宮・見晴地区)から富士見峠の通行止めについてをご参照ください。
○現在、至仏山への入山はできません。開山は7月1日です。詳細につきましては、【7/1開山】至仏山登山についてをご参照ください。
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■天気:晴れ
■気温27.9℃(最高気温)10.1℃(最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。今週末は天候に恵まれて尾瀬日和となりました。多くのお客様が思い思いに尾瀬を満喫している様子が見受けられ、大変嬉しく思います。
本日は尾瀬ヶ原の様子をお伝えします。
【カキツバタ】

木道沿いには鮮やかな紫色のカキツバタが目立つようになりました。
【ウラジロヨウラク】

ウラジロヨウラクは、小枝の先に釣り鐘状の小さな花が集まって咲いています。淡い紅色の可愛らしい花を見つけると、自然と足を止めてじっくり眺めたくなりますね。
【ナガバノモウセンゴケ】


湿原の薄っすら赤く見える部分をよーく観察してみると、食虫植物のナガバノモウセンゴケがたくさん生えていました。モウセンゴケは毛のような部分の先端からネバネバした粘液を分泌して昆虫などを捕獲し、栄養を吸収しています。
【レンゲツツジと燧ケ岳】

牛首分岐~ヨッピ吊橋間の東電下の大堀橋を渡り、東電小屋方面へ向かうシカ柵内では満開のレンゲツツジを見ることができます。
【ニッコウキスゲ】

上の写真と同じシカ柵で覆われている付近では、ニッコウキスゲの花が一輪、二輪と咲いており、蕾も多く見かけました。今年もニッコウキスゲで湿原が黄色く染まる風景が見られると良いですね。
【コバイケイソウ】


東電尾瀬橋付近の湿原では背丈の高い真っ白なコバイケイソウの花が咲き誇っていました。ヨッピ吊橋から竜宮十字路間など、また山ノ鼻から鳩待峠間にあるテンマ沢湿原でも、あちらこちらでコバイケイソウの群生を見ることができます。
【様々な花】





真っ白な雪の下で静かに眠っていたたくさんの植物たちが今、元気に花を咲かせています。植物たちの命のバトンは早く、尾瀬の花の見頃はすぐに移り変わりますので、尾瀬にいらした際はその時に咲いている植物との一期一会をお楽しみください。
【ワタスゲ(果穂)】

現在、湿原の奥の方までワタスゲの果穂(かすい)が広がっています。爽やかな風にふわふわと揺れる様子がとても可愛らしく見えます。
【ワタスゲとのコラボレーション】


尾瀬ヶ原全体にワタスゲが群生しており、様々な植物とともに白いワタスゲを写真に収めることができます。肉眼でしか収めることのできない風景もありますので、目で見たままの感動的な光景を味わいにぜひ尾瀬へお越しください。
昨日は雲が少なく日差しが強く感じたので、サングラスを着用して目を紫外線から守ったり帽子を被ったりして暑さ対策をお願いいたします。尾瀬ヶ原は湿原にあまり日陰が無く、各地区の山小屋さん以外、日を遮るものが何も無いのでこまめな水分補給と休憩を取って熱中症にご注意ください。
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☆公衆トイレのご協力金としていただいているチップに、PayPay(電子決済)が使えます。
どうぞご利用ください。
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【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
山の鼻ビジターセンター窓口にて、ご寄付をしていただいた方にオリジナルのバッジ・マグネットを差し上げています。
2025年「第二弾」「尾瀬 春から夏へ」です。
(ニッコウキスゲ、ワタスゲ、タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲ、ミツガシワ)

尾瀬山の鼻ビジターセンター 坂本