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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2025.06.17

2025年6月17日-尾瀬沼ビジターセンターより(風薫る)

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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================

■天気:晴れ
気温:18.6℃(9時)24.3℃(昨日の最高気温)14.7℃(今日の最低気温)

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

尾瀬沼周辺は数日ぶりに青空が広がっています。湿原を吹き抜ける風は心地よいのですが、陽射しは強く、日陰のない湿原を歩いていると汗ばんできます。これからの季節は帽子、サングラス、日焼け止めといった紫外線対策が必要となってきます。また、急激な気温の変化に体が適応できずに、熱中症を発症するリスクも高まります。体調管理を万全にして、尾瀬での時間をお過ごしください。

それでは、初夏のさわやかな風が薫る大江湿原の風景を紹介していきましょう。

【ワタスゲと三本カラマツ】

ここ数日で急激にワタスゲの白い果穂が増えました。ワタスゲは、初夏の大江湿原を彩る植物のトップランナー的な存在です。

【木道沿いのワタスゲ】

初夏の大江湿原と言えば、目の覚めるような早緑色の湿原と澄み渡る青空、真っすぐに伸びる木道と、爽やかな風にゆらゆらと揺れるワタスゲ、という風景が頭に浮かびます。今シーズンはどんな風景を見せてくれるのか楽しみです。

【ミツガシワ】

ミツガシワは大江湿原のなかでも水気の多い場所で見られます。氷河期に分布を広げた植物の生き残りと言われているそうです。ニホンジカはミツガシワの根っこを好んで食べます。根を掘り起こして食べるため、湿原へのダメージは甚大となります。

【オオバタチツボスミレ】

林内でよくみかける【オオタチツボスミレ】と名前がよく似ているため混同しやすいですが、この【オオバタチツボスミレ】は湿原に生育します。鮮やかな青紫色が目をひく花です。

【イワカガミ】

タッセル(飾り房)のような形が特徴のイワカガミが湿原で見られるようになりました。白や黄色の花をつける植物が多い初夏の湿原では、鮮やかなピンク色がひときわ目立ちます。

引き続き、森林内でみられる植物についても紹介していきます。

【朝露を受け止めるサンカヨウ】

尾瀬沼ビジターセンター周辺でみられるサンカヨウの花も残りわずかとなりました。すりガラスのような花びらで朝露を受けています。

【花をつけたオオカメノキ】

アジサイに似た白い装飾花をつけるため、色どりに乏しい尾瀬沼周辺の森によく映えます。葉がよく虫に食われることから、「虫食われ」が訛り、別名【ムシカリ】とも呼ばれています。

【白くて丸い物体の正体は・・・(撮影日:令和7年6月16日)】

沼山峠展望台付近の林床に、白くて丸い物体がポツポツと現れました。何かの卵?いいえ、これはギンリョウソウの芽です。もうじきその名前の由来となった白銀色の竜のような花が現れることでしょう。

※尾瀬沼周辺はほぼ雪が消えましたが、燧ヶ岳などには、まだ雪が多く残っています。ご自分の歩くルートの情報を集めて、必要な装備でお越しください。

※一ノ瀬公衆トイレと三平下公衆トイレは使用可能です。どうぞ、ご利用ください。

【アクセス】
※沼山峠口
 御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
 大清水~一ノ瀬間の低公害車は、6月14日(土)より運行開始しています。詳しくは、片品村HPをご確認ください。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第一弾」は、尾瀬沼の早春シリーズです。(ミズバショウ、尾瀬沼と燧ヶ岳、オコジョ1、オコジョ2)

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