- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.06.14
2025年6月14日-尾瀬沼ビジターセンターより(尾瀬沼一周)
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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================
■天気:雨ときどき曇り
気温:13.5℃(9時)20.2℃(昨日の最高気温)11.5℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
今日はあいにくの雨ですが、週末とあって尾瀬沼周辺にも朝から多くのお客様にお越しいただいています。
近頃「尾瀬沼一周したいのですが、道の様子はいかがですか?」とお問い合わせをいただくので、最新の情報をお届けしようと一周してきました。
結論から申しますと、北岸に雪はゼロ、南岸も登山道上に残雪は2ヶ所のみです。その残雪の長さは約2mと約5mが各1ヶ所、そこさえ注意すればほぼ夏道感覚(標準コースタイム2.5h)で歩けることでしょう。
とは言え南岸は木道が痛んでいるところも多く、雨が降れば滑りやすくまたぬかるみも多いため、歩行には十分お気をつけください。
それでは、ビジターセンターのある東岸から反時計回りに見どころや注意が必要なポイントをお伝えします。
【ワタスゲが花から果穂へ】

大江湿原の三本カラマツ辺りでは、黄緑だったワタスゲの花が白い果穂に変わり始めました。一面に白い綿毛がなびく日が楽しみです。
【水の中の白い塊?】

オンダシ沢の少し手前に半透明の繭のような塊がいくつも有りました。実はこれ、クロサンショウウオの卵なのです。繭のような卵塊の中に、いくつもの卵が入っています。
【沼尻平のミズバショウ】

大江湿原ではピークを過ぎつつあるミズバショウですが、沼尻近くの湿原ではまだまだ見頃が続いています。「素晴らしい!」と声を上げシャッターを切っているお客様もいらっしゃいました。
【南岸の木道】

沼尻を左に折れて南岸に入ると、北岸とはうって変わってアップダウンが多くなるのと、木道も北岸にくらべると老朽化が目立つようになります。朽ちたものや、シーソーのように動くものもありますので十分ご注意のうえご通行ください。
【一つ目の残雪】

こちらは木道の上にありますが、ほぼ平面かつ短いのでほぼ心配なしです。
【ミズバショウロード】

北岸に比べ雪が遅くまで残る南岸ですが、そのためミズバショウの開花も遅く、小さく可愛らしい姿がまだまだ楽しめます。写真の場所では木道の脇を小さなミズバショウが飾ってくれていました。
【ムラサキヤシオ】

南岸では数ヶ所でムラサキヤシオが迎えてくれました。ピンクの花に雨のしずくがキラキラしてとても癒されました。
【二つ目の残雪】

先ほどの一つ目はほぼ平面でしたが、二つ目は岩のある斜面で踏み抜きあとも有りました。今回は登り坂でしたが、時計回りコースでは下り斜面になりますので特に注意が必要です。
【オオカメノキ】

南岸で見かけたオオカメノキは、普段見かけるものより花が薄緑っぽく見えました。(写真ではわかりづらいかもしれませんが…)
【倒木】

何ヶ所かで細い枝が木道上にかかっておりますので、注意してご通行ください。
【早稲の砂風】

三平下を通り過ぎ、早稲の砂風(わせのすなっぷう)まで戻ってきました。ここはミズバショウやニッコウキスゲを手前に尾瀬沼越しの燧ヶ岳を眺められるビュースポットなのですが、今日は残念!燧ヶ岳の姿は見えませんでした。ぜひ、天気の良い時に訪れてみてください。
【コバイケイソウの蕾が出てきました】

ビジターセンター脇の釜ッ堀湿原まで戻ってくると、葉の間からヤングコーンのようなコバイケイソウの蕾がいくつも顔を覗かせていました。今年は花に期待できそうです。
尾瀬沼一周、いかがでしたか?今回は雨でしたが、晴れた日には尾瀬沼越しの燧ヶ岳など様々な景色を楽しめます。良い季節と天気の日に挑戦してみてくださいね。
※尾瀬沼周辺はかなり雪が消えましたが、残雪が多い場所もまだあります。ご自分の歩くルートの情報を集めて、必要な装備でお越しください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は、本日(6月14日<土>)より運行開始しました。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第一弾」は、尾瀬沼の早春シリーズです。(ミズバショウ、尾瀬沼と燧ヶ岳、オコジョ1、オコジョ2)

尾瀬沼ビジターセンター