- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2022.08.02
2022年8月2日ー山の鼻ビジターセンターより(尾瀬ヶ原のなりたち)
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尾瀬への入山にあたっては「安全登山のススメ」をご確認ください。
2022年(令和4年)シーズンの各施設の営業予定についてはこちらのページをご参照ください。
一ノ瀬公衆トイレが使用できなくなっています。
(詳しくはこちらのページをご参照ください。)
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■ 天気:晴れのち曇り
■ 気温:30.0℃(最高気温) 17.1℃(最低気温)
尾瀬ヶ原でサワギキョウが咲きはじめました。
【サワギキョウ】
湿原はどのようにしてできたのでしょうか?
「湿原」を広辞苑、地理学や地学の辞典で調べてまとめると「枯死した植物の遺骸が分解されず泥炭となって堆積し、その上に形成される草原」と理解できますが、唯一定まった定義はないようです。
湿原には、湿原表面と地下水位との関係から、発達段階によって低層湿原、中間湿原、高層湿原の3種類があります。
低層湿原には背の高いヨシが多く、ミズバショウやリュウキンカなども生育しています。
【ミズバショウ】
泥炭の堆積が進んで凸型に盛り上がり周辺の地下水位よりも高くなった状態が高層湿原で、ミズゴケ、モウセンゴケ、ヒメシャクナゲなどです。
【ミズゴケ】
これらの中間の状態のものを中間湿原といいます。ここではニッコウキスゲやワタスゲが生育しています。
【ニッコウキスゲ】
【ワタスゲ】
尾瀬の湿原はほとんどが高層湿原です。尾瀬ヶ原の中央部では、おおよそ4.5m~5mの泥炭が堆積しています。ボーリング調査により泥炭をくり抜くと、泥炭には火山噴出物や植物の破片、花粉などが挟み込まれており、これらを調べることによってその層の年代がわかります。尾瀬ヶ原は約8,000年前から泥炭が積み重なりはじめたと考えられています。まるで自然の博物館のようです。
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<お知らせ>
「山の日記念」缶バッチ《数量限定》完成!!
尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております。
200円以上のご寄付を頂いた方に
「至仏山」または「燧ヶ岳」の缶バッチを差し上げます。
【配布期間:2022年8月1日~8月11日(山の日)無くなり次第終了します。】
また、山の日前夜の2022年8月10日(水)18:00より、尾瀬山の鼻ビジターセンターレクチャールームにて「山の日記念」スライドショーを予定しています。
※当日の天候、安全対策上の理由により中止となる場合がございます。
詳しくは尾瀬山の鼻ビジターセンター窓口まで
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※ツキノワグマの目撃が頻発しているため、入山者の安全対策として植物研究見本園を閉鎖しています。
(詳しくはこちらのページをご参照ください。)
※また同じ理由により、7月23日から安全が確認できるまで当分の間、山ノ鼻キャンプ場が閉鎖されました。
お問い合わせはこちらからお願いいたします。
尾瀬山の鼻ビジターセンター 田原