- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2022.07.21
2022年7月21日-尾瀬沼ビジターセンターより(燧ヶ岳の様子とニッコウキスゲの開花情報)
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尾瀬への入山にあたっては「安全登山のススメ」をご確認ください。
2022年(令和4年)シーズンの交通規制や各施設の営業予定についてはこちらのページをご参考ください。
【尾瀬Instagram投稿キャンペーン 写真募集中!】
2022年シーズン中に尾瀬国立公園内で撮影したお気に入りの写真をInstagramに「#尾瀬フォト2022」 とハッシュタグを付けて投稿してください。
詳しくはこちらのページをご参考ください。
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■天気:曇り
■気温:17.7℃(9時)20.8℃(昨日の最高気温)10.7℃(今日の最低気温)
いたずらに 花合間に見ゆ 燧山の 稚児の如くとおかし思えば
(昨日は燧ヶ岳は霧雨で全く見えなかったのに、今日は花の合間から顔を出している。
まるで子供のようにころころと天気が変わってしまうけれども、それもまた趣があって面白いものだ。)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
昨日は燧ヶ岳の巡回で御池登山口から登って長英新道から下りてきました。
天候は霧雨。
登山道は今朝降った雨で水が流れ、
岩場や木道が滑りやすく足元に注意が必要でした。
しばらく長い岩場と木道が交互する登山道をひたすら上っていくと
ようやく広沢田代・熊沢田代に出ました。
残念ながら深い霧で展望は望めませんでしたが、
どちらの湿原もキンコウカやトキソウ、サワランなどの愛らしい植物を
楽しむことが出来ました。
また、尾瀬沼では見頃が過ぎてしまった
ワタスゲの果穂やタテヤマリンドウも多く見られ
時が戻っているような錯覚を感じさせます。
俎嵓へと向かっていく7合目辺りからはところどころに残雪がありました。
さらに8合目付近のガレ場では、距離200mほどの大きな雪渓も残っていました。
雪渓のため、いつもより登りにくくなっているので、登山道を縫うようにジグザグに歩くと登りやすいです。
また、悪天候で気温が低いため、雪が固く滑りやすくなっておりました。
キックステップも難しい状態でしたので、
ストックやアイゼンの併用をオススメします。
ようやく俎嵓に到着、柴安嵓山頂へと向かいました。
しかし、相変わらず天気は濃霧で風はより強さを増し、
ふと体がよろめくぐらいでした。
他の登山者の方々も「寒い寒い」と口々にしておりました。
夏山ではありますが、悪天候の際はぐっと気温が下がります。
また、登山の際は暑く汗をかきますが、
止まって休憩したりすると一気に冷え込みます。
夏山でも低体温症になってしまう場合もありますので、
着替えや防寒着や雨具などを備えましょう。
燧ヶ岳の巡回をしていると時折、
「コースタイムより遅い、早い」と簡単に批評したり、
「悪天候だけど、山頂まで行かないと勿体ない」など
無理に登山を続けようとする場面を見かけます。
あくまでコースタイムは目安であり、
自分の歩くペースや体調などは自分でなければ分かりません。
また、それらは環境によって簡単に左右されるものであります。
少しでも危険を感じたら無理に登山は続けず、
自分の体力に合わせ時間に余裕をもって
コース変更や速やかに下山するなどよく考えて行動しましょう。
自然と向き合い自分と向き合うのが「登山」の厳しさであり
面白い所ではないかと思います。
山の低い高いも関係なく、安全に楽しんで頂ければ幸いです。
今回の巡回の様子はこちらの尾瀬情報をご覧下さい。
そして最後に大江湿原のニッコウキスゲの様子をご紹介いたします。
現在、ニッコウキスゲが見頃を迎えております。
定点撮影の様子をご覧下さい。
【定点A】
定点Aは、ビジターセンターから大江湿原に出てすぐの小さな沢付近より燧ヶ岳方向を撮った写真です。
【定点B】
定点Bは、見晴方面に向かう分岐点になっている尾瀬看板のテラスから燧ヶ岳方向を撮った写真です。
【定点C】
定点Cは、尾瀬看板よりさらに沼山峠方向へ進んで振り返って尾瀬沼、三本カラマツ方向を撮った写真です。
尾瀬沼に足を運んだ際はぜひ、大江湿原のニッコウキスゲの群落はもちろん、
雄大にそびえ立つ燧ヶ岳と静かな尾瀬沼の景色を楽しみながら、ゆっくりとお過ごし下さい。
それでは、
明日のブログもお楽しみにしてください。
*木道や施設を歩く際は、ストックにはキャップを付けましょう。
*体調に不安のある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。
くれぐれも慎重な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター