- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2025.09.17
2025年9月17日-山の鼻ビジターセンター(研究見本園の様子)
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お出かけの際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願いします。
【※注意】
〇鳩待峠~山ノ鼻間でツキノワグマの目撃情報が増えています。遭遇した場合は、速やかにその場を立ち去るようにし、観察する写真を撮るなどの行為はおやめください(人馴れ等の原因となります)。
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■天気:晴れ
気温:28.4℃(最高気温)14.0℃(最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
本日は研究見本園の様子をお伝えします。
【湿原の夜明け】


朝靄の中、木々の間から夜明けの光が差し込み、池塘に秋暁を映していました。

振り返ると白虹が現れました。白虹は湿原に靄が立ち込めた朝、上空が晴れていると、太陽を背にした方向に見える現象です。早朝の湿原に行ってみると貴重な体験を得られるかもしれません。
今日は秋晴れを予感させる朝となりました。
【初秋の湿原を彩る植物たち】

エゾリンドウが木道を縁どるように咲いていました。



イワショウブやウメバチソウが、湿原に埋もれないように茎を長く伸ばして花を付け、気持ちよさそうに秋の風に揺れていました。イワショウブは花が終わって赤くなっているものも多くなってきました。


オクトリカブトは、秋の空を吸い取ったような鮮やかな蒼が印象的です。
アケボノソウの花びらにある黄緑色の二個の斑点は蜜線溝で、虫が寄ってくることが多いです。


ズミやタカネアオヤギソウの実が赤く色づき、初秋の湿原を彩っていました。
【湿原の黄昏時】


夕暮れになると、西の至仏山にかかる雲が茜色に輝き、東に見える燧ヶ岳が夕日を受けて赤く染まりました。秋晴れとなった一日が静かに暮れてゆきました。
黄昏時や早朝の湿原は、昼の湿原の華やかさとは違った、静寂な雰囲気に浸ることができます。刻々と移り変わってゆく空や雲の色、湿原の気配は、その場にいないと体感できません。皆さんも、ぜひ尾瀬にお泊りになって、黄昏時や早朝にしか味わえない感動を得てみませんか。
尾瀬は山間地です。寒暖差が大きいため、防寒着を用意するとともに熱中症に注意していただき、十分な水分補給及び休憩を取るようお願いいたします。
また、午後になると天気が急変し雷雨になることがあります。必ずレインウェアを持参し、計画的な登山で早めの行動を心がけてください。
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○八木沢道は八木沢橋の破損により当面の間通行できませんので、ご注意ください。詳細につきましては、【8/1更新】尾瀬ケ原(竜宮・見晴地区)から富士見峠の通行止めについてをご参照ください。
○至仏山開山しています。ルールやマナーを守って安全にお楽しみください。
・山ノ鼻から至仏山山頂に続く東面登山道は「上り専用」です。
・至仏山にはトイレがありませんので、携帯トイレをご準備ください。
☆公衆トイレのご協力金としていただいているチップに、PayPay(電子決済)が使えます。
どうぞご利用ください。
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【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
山の鼻ビジターセンター窓口にて、ご寄付をしていただいた方にオリジナルのバッジ・マグネットを差し上げています。
2025年「第四弾」は「昔日の尾瀬と愛らしい生き物たち」です。

尾瀬山の鼻ビジターセンター 新倉











