- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.06.20
2025年6月20日-尾瀬沼ビジターセンターより(早朝の大江湿原)
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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================
■天気:晴れのち曇り
気温:20℃(9時)25℃(昨日の最高気温)11.9℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
今朝5時過ぎの尾瀬沼には朝もやが立ち込め、三本カラマツが影となって浮かんでいました。
【尾瀬沼と三本カラマツ】

【燧ヶ岳とレンゲツツジ】

今日はお天気が良く、気温も上がりました。
燧ヶ岳を望む大江湿原のベンチには、レンゲツツジのつぼみが色づいて、今にも咲き出しそうです。
沼山峠から歩いてくると、ビジターセンターに着くまでにベンチが4か所あります。小淵沢田代分岐と、第二大江橋付近と、この燧ケ岳を望む場所と、尾瀬看板の前です。
大江湿原は、さっさと歩けば20分程度で歩けますが、ぜひベンチで休憩して湿原の景観を楽しみ、空気を味わってください。鳥の声やセミの声、風の音や葉擦れの音を聞きながらゆっくりすれば、心の充電が満タンになりますよ。
湿原では、色々なお花が咲き始めています。タテヤマリンドウ、リュウキンカ、シナノキンバイ、キジムシロ、ミツバオウレン、ニリンソウ、サンリンソウ、ミツガシワ、ハクサンチドリ、ワタスゲ(果穂)…。
その中でも、今日はスミレをご紹介します。尾瀬沼周辺には今、3種類のスミレが咲いています。
【オオバタチツボスミレ】

ひときわ大型で目を引くのが、こちらのスミレです。湿原の木道のそばにたくさん咲いています。草丈20~30cmほどの大型で、濃い紫色の花びらに筋が入っているのが特徴です。
【オオタチツボスミレ】

中型で草丈は15~20㎝程度。薄紫色の花弁に白い距(きょ)を持ち、林内や木の下などに咲いています。(※距とは、花の後ろ側の袋状になっている部分)
【ニョイスミレ】

小型で、草丈は5~25㎝。立ち姿が仏具の如意(にょい)に似ているということからニョイスミレと呼ばれます。花びらも距も白で、(少し紫がかっている高山型もあります)色々な所に咲いています。
うつむいて咲く姿がとてもかわいらしいので、ぜひ3種類を比べてじっくりと見てください。
さて、今日はイワツバメがビジターセンターのテラスに偵察に来ています。小さな金具にむりやり止まって、巣作りの場所にできるかどうか品定めしているようです。そこに巣を作られたらベンチの真上だから困るのですが、作ってくれたら嬉しいような、複雑な気持ちです。
テラスでご休憩中の皆様、どうか温かく見守ってくださいね。
【ビジターセンターのテラスに来たイワツバメ】

湿原を歩くときは、晴れていれば日差しが暑く帽子や日焼け止めが必要です。また、風が吹けば気温が下がり羽織るものが必要です。尾瀬沼周辺は標高が1,665mありますので、登山口の天気予報とは違って急に雨が降ることも多くあります。どんな天候にも対応できる準備を整えてお楽しみください。
※尾瀬沼周辺はほぼ雪が消えましたが、燧ヶ岳などには、まだ雪が多く残っています。ご自分の歩くルートの情報を集めて、必要な装備でお越しください。
※一ノ瀬公衆トイレと三平下公衆トイレは使用可能です。どうぞ、ご利用ください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は、6月14日(土)より運行開始しています。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第二弾」は、尾瀬沼の早春シリーズです。(サンカヨウ、三本カラマツ、オコジョ、ワタスゲ)

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