- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2024.09.27
2024年9月27日-尾瀬沼ビジターセンターより(秋深まる燧ヶ岳)
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尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。現在、尾瀬沼周辺の売店は営業していない日もあります。(昼食営業は一部のみ)自動販売機もありませんので、食べ物や飲み物のご持参をおすすめします。
お出かけの際には、2024(令和6)年シーズンについての確認をお願いします。============================================================
■天気:曇り時々晴れ
■気温:16.8℃(9時)20.2℃(昨日の最高気温)13.1℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
先週の3連休から季節がぐんと一歩先へ進んだように感じましたが、今日は風がほとんどなく穏やかな陽気の尾瀬沼です。長袖のシャツにウィンドブレーカーを羽織り、大江湿原の見回りへ行ってきました。
【三本カラマツと色づく大江湿原】
大江湿原の草紅葉が太陽の光に照らされて輝き、三本カラマツの葉の先がうっすらと黄色く色づいてきました。カラマツは日本固有種の落葉高木で、葉は秋に黄葉して落ちます。尾瀬のシーズンが終盤を迎える頃、太陽の光を浴びて三本カラマツは黄金色に輝いているようにみえます。針葉樹の深い森が広がる尾瀬沼周辺では、その存在感が一層増します。
さて、先日、燧ヶ岳の巡回を行いましたので、巡回時に出会った風景についてお伝えします。
【御池登山道5合目付近からの眺め】
御池登山口から俎嵓山頂までの標高差は約800m。息も絶え絶え大きな岩を乗り越え、これまで歩いてきた道のりを振り返ると、手前には広沢田代、遠くには会津駒ヶ岳の穏やかな山容が広がっていました。
【広沢田代の木道】
昨年広沢田代の一部区間に設置された木道の土台には、「擬木」という樹脂と木材を混ぜた耐久性に優れた素材が使用されています。さらに、木道本体は短い板を組み合わせる構造になっており、もし一部が傷んでも、傷んだ部分のみ交換できるため、修繕コストや手間が大幅に削減できるメリットがあります。限られた予算や人員のなかでも、効率的に木道の維持管理が可能となります。尾瀬の象徴的な風景の一つである木道。持続可能な維持管理の実現のために、尾瀬の自然に調和しながら、新しい技術を取り入れて進化を続ける木道に注目してください。
【熊沢田代】
より一層深みを増した草紅葉と池塘にうつる青空、湿原を吹き抜けるひんやりとした風。深まっていく秋を感じます。会津駒ヶ岳の山頂がちょっぴりのぞいています。
【俎嵓頂上からの眺め】
俎嵓からは燧ヶ岳最高峰の柴安嵓をはじめ、至仏山、尾瀬ヶ原、日光連山、越後の山々など、360度の大展望をお楽しみいただけます。登ったことのある山を探してみたり、これから登りたい山を探してみたり。あっという間に時間が過ぎていきます。
【ナナカマドの実】
長英新道7合目から6合目にかけての樹林帯では、可愛らしい赤い実をつけたナナカマドの木を多くみかけました。
【落とし物に注意】
巡回中、タオル、輪ゴムなどの落とし物、空のペットボトル、ペットボトルのフタ、お手拭きティッシュなどのゴミを拾いました。尾瀬へ来られる方は「ゴミは持ち帰るもの」という意識を持って入山されているかと思いますが、おそらくこれらの落とし物やゴミは、「つい、うっかり」のものが多いのではないでしょうか。リュックサックのサイドポケットから落ちてしまったもの、リュックサックに入れて持ち帰るつもりが、忘れて置きっぱなしにしてしまったもの。遺失物については、尾瀬沼ビジターセンターでお預かりしている場合もありますので、心当たりのある方は下記連絡先までお問い合わせください。
秋深まっていく燧ヶ岳で季節の移り変わりを感じてみませんか。日の入りが早くなっていますので、余裕を持った登山計画を立てましょう。登山道の詳しい状況は、2024年9月25日ー燧ヶ岳の様子をご確認ください。
<ご注意>
◆ツキノワグマにご注意ください。出会い頭の事故にならないようにクマ鈴の携行などの安全対策をお願いします。
◆登山道には古くなって破損した木道や階段があります。割れたり、傾いたりしていますので気をつけて歩きましょう。
◆会津沼田街道(沼山峠~七入)では倒木や橋が流されている場所がありますので、通行の際には事前に確認をお願いします。
<お知らせ>
◎10月1日より会津バス沼山峠行きの発着が、「会津高原尾瀬口」から「会津田島」に変更となります。詳しくはこちら(外部リンク)をご覧ください。合わせて御池~沼山峠間シャトルバスの運行時間も変更となります。詳しくはこちら(外部リンク)をご覧ください。
◎営業休止していた山ノ鼻キャンプ場は、営業再開となりました。詳しくはこちら(外部リンク)をご覧ください。
◎三条ノ滝園地について、老朽化した展望台の改修工事が始まっています。詳細につきましては、三条ノ滝園地通行止めのお知らせ をご参照ください。
◎富士見峠の公衆トイレは故障のためご利用できません、ご注意ください。
<ご案内>
◆「尾瀬からのお便り」
今年も「尾瀬からのお便り」イベントを始めました。窓口でハガキ、切手等を準備しております。檜枝岐郵便局限定の尾瀬の風景印が押印された「尾瀬からお便り」を出してみてはいかがでしょうか。
◆見晴地区イベントのお知らせ
見晴ナイトハイクを9月27日、10月4日、10月11日に予定しています。参加費は無料です。詳しくは、こちらの<見晴ナイトハイクポスター>をご覧ください。
◆星空観察会のお知らせ
尾瀬沼ビジターセンターでは9月に計5回の星空観察会を予定しています。参加費は無料です。詳しくは、こちらの<秋の星空観察会ポスター>をご覧ください。
◆尾瀬沼ナイトハイクのお知らせ
尾瀬沼ビジターセンターでは10月10日にナイトハイクを予定しています。参加費は無料です。詳しくは、こちらの<尾瀬沼ナイトハイクポスター>をご覧ください。
◆今後の星空観察会や、夜のイベントの予定は、【尾瀬沼ビジターセンターのイベント情報】(8月~10月)(更新:8月28日)をご確認ください。
◆自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」
午前9時からと昼12時30分から、毎日2回開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。
◆「夜のスライドショー」
金曜、土曜及び祝前日に宿泊者向けのイベントとして19時からスライドショーを開催しています。参加費は無料です。
※詳しくは、尾瀬沼ビジターセンターまでお問い合わせください。
電話:090-8137-6006(7:30~16:00)
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2024年「第四弾」はこれまで好評だったオコジョに加えて、尾瀬沼の秋シリーズです。(三本カラマツ、木々の紅葉、エゾリンドウ、燧ヶ岳)
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