- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2023.10.30
2023年10月30日-尾瀬沼ビジターセンターより(今年の尾瀬シーズンの振り返り)
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〇既にすべての山小屋が営業を終了しており、食事や休憩のできる場所が限られます。尾瀬への入山にあたっては「2023(令和5)年シーズンオフ関連情報」や「安全登山のススメ」をご確認ください。
〇【尾瀬Instagram投稿キャンペーン 写真募集中!】
〇10月16日に三条ノ滝展望台の手すりが撤去され、三条ノ滝は冬期通行止めとなりました。詳しくはこちらをご覧ください。
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■天気:雨のち曇り
■気温:5.9℃(9時)9.2℃(昨日の最高気温)3.7℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さまこんにちは。
今朝の尾瀬沼周辺は山霧に包まれ、しとしとと優しい雨が降る、そんな一日の始まりを迎えました。
さて、尾瀬沼ビジターセンターは明日で閉館となります。シーズンの締めくくりに、本日のブログでは2023年の尾瀬沼を振り返りたいと思います。
【5月-大江湿原と遅霜】
5月。大江湿原は残雪が今年は少なく、春先の花々が霜の影響を受け、萎れてしまうこともありました。しかし、花々は霜がついたその日の朝だけ限定の一瞬の美しさを見せてくれました。
【6月-田代山とオサバグサ】
6月。オサバグサの開花が田代山と帝釈山の山開きを告げます。麓で遠くから聞こえるエゾハルゼミの「チチチチチ」という声を聞くと、尾瀬にも夏が来たのだと実感します。
【7月-会津駒ヶ岳とハクサンコザクラ】
7月。会津駒ヶ岳の残雪はほとんど融け、夏山シーズンに入ります。会津駒ヶ岳の魅力はなんといっても色の変化でしょうか。春は残雪の「白」、夏は湿原の「緑」、秋は草紅葉の「黄」とシーズン中は様々な色の変化を楽しめる、何度でも足を運んでしまう山です。
【8月-沼尻とトンボ達】
8月。沼尻の池塘では多くのトンボ達が飛び交う姿が見られました。今年は沼尻のトイレが開放され、私たちビジターセンター管理員は沼尻へ行く機会が増えました。沼尻で力強く飛び交うトンボの姿に心を惹かれる。そんな夏のひと時を過ごしました。
【9月-燧ヶ岳と紅葉】
9月。湿原は少しずつ色づき、草紅葉が始まり、木々の紅葉も山の上からゆっくりと麓へ下りてきます。燧ヶ岳に登るとその様子がよくわかります。また、夏の暑さも和らぎ、遠くの日光の山々の姿をはっきりと仰ぎ見ることができました。
【10月-大江湿原は冬の気配】
10月。雪化粧姿の燧ヶ岳が見え、カラマツの黄葉が見頃を迎えると長い長い尾瀬の冬の足音が聞こえてきます。今は静かな大江湿原ですが、半年間で様々な変化があったことが思い出されます。
さて、本日のブログの中で気になった季節や場所はあったでしょうか?季節や場所ごとに様々な魅力を持つ尾瀬へ、来年度もたくさんの方々にお越しいただければと思います。
※尾瀬は山岳地帯です。これからの時期は、標高の高いところでは雪になることがあります。降雨や降雪、風により体感温度はぐっと下がります。お越しの際は、天気予報をよく確認し、レインウエアなどの雨対策、手袋や帽子、ネックウォーマー、温かい飲み物などの防寒対策をしてお出かけください。
<ご案内>
◆尾瀬沼ビジターセンターでは、毎日午前9時からと午後0時半からの2回、自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」を開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。
※詳しくは、尾瀬沼ビジターセンターまでお問合せください。
電話:090-8137-6006(7:30~16:00)
お待ちしております。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2023年「第三弾」は尾瀬沼の秋シリーズです。(三本カラマツ・会津駒ヶ岳・ヒツジグサ・燧ヶ岳)
尾瀬沼ビジターセンター