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  • 山の鼻ビジターセンターブログ
  • 2022.08.15

2022年8月15日ー山の鼻ビジターセンターより(湿原の池)

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尾瀬への入山にあたっては「安全登山のススメ」をご確認ください。

2022年(令和4年)シーズンの各施設の営業予定についてはこちらのページをご参照ください。

一ノ瀬公衆トイレが使用できなくなっています。
(詳しくはこちらのページをご参照ください。)
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■ 天気:曇り
■ 気温:23.3℃(最高気温) 14.4℃(最低気温)

尾瀬ヶ原にはたくさんの大小さまざまな池沼があります。湿原にあるこの水たまりを「池溏(ちとう)」と呼びます。国立環境研究所によると「さんずい」の池溏は泥炭地にある比較的浅い自然の池のことで、「つちへん」の池塘はその池の堤を指すそうです。

【上田代の池溏】


【中田代の池溏】

池溏のでき方には二通りあって、一つは河川の三日月湖に由来するもの、もう一つは湿原表面の泥炭がずれて生じたと思われるものです。池溏の水は地下水、湧水、融雪水および洪水時に流入した河川水がその起源であると考えられています。


【ミツガシワ】
第4次総合学術調査により、この20年で80箇所の池溏が消失していることがわかりました。池溏には大型水生植物のミツガシワやヒツジグサが多く見られます。オゼコウホネ、フトヒルムシロ、ジュンサイもわずかに生育していますが、大型水生植物が見られない池溏も4割程度あるそうです。


【ヒツジグサ】
ヒツジグサは沖縄を除く日本全国に分布し、スイレンの仲間で唯一、日本原産の固有種です。その名のとおり、朝の時間帯は蕾ですが昼前後に花が開きます。


【オゼコウホネ】
オゼコウホネはネムロコウホネの変種で柱頭(花の中央)が赤く、尾瀬、月山、北海道の一部でしか見られません。
昨日のブログでご紹介したヒツジグサとオゼコウホネが一緒に咲く池溏は稀で、ヒツジグサは0.5mの水深の池溏に多く、オゼコウホネはやや深い1.5m程度の池溏にもっとも多いそうです。

このほか、魚類ではアブラハヤ、ギンブナ、ドジョウが、両生類ではニホンイモリも生息しています。中には浮島をもつ池溏もあります。


【浮島】

天気が良くて風の少ない午前中には、池溏が周辺の山々などを水面に映し出す美しい光景が見られます。


【アヤメ平の池溏】

いま山ノ鼻周辺ではサワギキョウ、オゼミズギク、オトギリソウ、イワショウブなどが見られます。

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<お知らせ>
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
200円以上のご寄付を頂いた方に缶バッチを差し上げています。
2022年第四弾 12種の「尾瀬のいきもの」シリーズ  本日より配布開始しました。
【配布期間:無くなり次第終了】

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※ツキノワグマの目撃が頻発しているため、入山者の安全対策として植物研究見本園を閉鎖しています。
(詳しくはこちらのページをご参照ください。)
※また同じ理由により、7月23日から安全が確認できるまで当分の間、山ノ鼻キャンプ場が閉鎖されました。
お問い合わせはこちらからお願いいたします。

尾瀬山の鼻ビジターセンター 田原

  • 尾瀬公式 Instagram
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