- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2022.07.16
2022年7月16日ー尾瀬沼ビジターセンターより(忘れ草を眺めながら憂い忘れて・・・)
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尾瀬への入山にあたっては「安全登山のススメ」をご確認ください。
2022年(令和4年)シーズンの交通規制や各施設の営業予定についてはこちらのページをご参考ください。
【尾瀬Instagram投稿キャンペーン 写真募集中!】
2022年シーズン中に尾瀬国立公園内で撮影したお気に入りの写真をInstagramに「#尾瀬フォト2022」 とハッシュタグを付けて投稿してください。
詳しくはこちらのページをご参考ください。
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■天気:曇り
■気温:16.5℃(9時)18.3℃(昨日の最高気温)12.3℃(今日の最低気温)
離れ里 忘れ草ぞ伸び揺れば 朝露と消える春が夢
言の葉に濡れにし 袖を絞りゆかば
(数日、里に下りて戻ってきたけれども、すっかりワスレグサが伸び美しい花を咲かせている。
「春先はまだ草も生えておらず、花もまばらだったのにね」と一緒に歩きながら話していたのだけれど。
それも夢のようにさらに草花は青々と茂り朝露が私の袖を濡らしてゆく。
尾瀬の季節の移り変わりはなんと早いことだろうか。)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
ニッコウキスゲはワスレグサ属の仲間。
ワスレグサの由来は古来、「花蕾を食べると心配事を忘れるほど美味しい」という説と
中国の詩などで「この美しい花を見て憂いを忘れる」などで登場する
「萱草」を「忘れ草」と読んだという説があるそうです。
新型コロナウィルス流行や世の中では悲しいニュースもたくさん溢れていますが
「憂い」を忘れさせてくれるワスレグサの仲間、
ニッコウキスゲを見ながら、少しでも元気になっていただければと思います。
ニッコウキスゲのお花畑を見ながら、思わず歓声を上げる人々の姿を見ていると
少しずつではありますがいつもの夏の尾瀬の景色が戻ってきたようで、とても嬉しく思います。
少しでも早く新型コロナウィルスの流行が終息し、
マスクなしで皆さんの笑顔が見れたらと願うばかりです。
そろそろニッコウキスゲが見頃を迎えようとしています。
ニッコウキスゲの定点撮影の様子からお伝えいたします。
【定点A】
定点Aは、ビジターセンターから大江湿原に出てすぐの小さな沢付近より燧ヶ岳方向を撮った写真です。
【定点B】
定点Bは、見晴方面に向かう分岐点になっている尾瀬看板のテラスから燧ヶ岳方向を撮った写真です。
【定点C】
定点Cは、尾瀬看板よりさらに沼山峠方向へ進んで振り返って尾瀬沼、三本カラマツ方向を撮った写真です。
昨年度は残念ながら外れ年でしたが、
今年は幅広く固まって咲いている当たり年になりました。
見頃も後もう少しとなります。
さて、いよいよ夏休みのシーズンも近づいてきましたが、
尾瀬沼ビジターセンターでは様々なイベントの実施を予定しております。
昨日の夜は夏のテーマスライドショーということで
「尾瀬とツキノワグマ」のお話をしました。
普段で会うことのないツキノワグマの生態や尾瀬での取り組み、
職員が実際にツキノワグマに出会った際の実体験など興味津々で聞いていただけました。
また、現在は8月に向けて、また様々なイベントの準備をしております。
尾瀬沼を訪れた際は是非、イベントに参加してみてはいかがでしょうか。
忘れられない素敵な夏の思い出をぜひ、「尾瀬」でつくってみませんか。
詳しいイベントカレンダーはこちらです。
◎2022年尾瀬沼ビジターセンターイベントカレンダー(尾瀬保護財団HPより)
それでは、
明日のブログもお楽しみにしてください。
*木道や施設を歩く際は、ストックにはキャップを付けましょう。
*体調に不安のある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。
くれぐれも慎重な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター