- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.08.16
2021年8月16日-尾瀬沼ビジターセンターより(雨と花)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:曇り
■気温:16.5℃(9時)17.3℃(昨日の最高気温)13.6℃(今日の最低気温)
今日の尾瀬沼は雨が上がって、久しぶりに時折薄日が差すと暖かさを感じる日になりました。
8月半ばだというのに、涼しさを通り越して寒いぐらいのこの気候はいつまで続くのでしょうか。
今日のブログは、昨日登ってきた帝釈山と田代山の花の様子をお伝えします。
約50分程、砂利道を走って馬坂峠に着いたときは強い雨で、一時弱気になりましたが、しばらくして意を決して歩き始めました。登山口からずっと励ましてくれたのがカニコウモリの白い花でした。
やがて帝釈山の山頂が近づくとミヤマアキノキリンソウの花が出迎えてくれました。
帝釈山頂上は尾瀬の山々や日光の山が見渡せる展望の良さで知られていますが、昨日はどちらを見ても白一色でした。
帝釈山から田代山への尾根歩きは様々な花と出会えます。昨日はヤマハハコやエゾスズラン、ツルリンドウと出会えました。
どの花もよく見ると雨のしずくをまとってキラキラとしていて、乾いているときより生気に満ちているように見えます。その一番の典型が田代山で見かけたモウセンゴケでした。
普段は脇役のモウセンゴケですが、赤く染まった葉の周囲に水滴をまとって、カメラを向けてほしそうな気配を感じました。もちろんこの時期の湿原の主役の主役のキンコウカも見事に咲きそろっていました。
ドクゼリやエゾリンドウも咲き始めて、田代山の頂上にある湿原はシーズン終盤の彩りに満ちていました。
田代山の頂上は大きな湿原になっていて、木道が敷かれていて一周約40分で回ることが出来ます。ぜひ頂上の湿原を楽しみにお出かけください。
晴天の山登りは快適ですが,霧に包まれたときの景色、しっとり濡れた植物もゆっくりと向き合うと思わぬ発見があるものです。
ただ、体が濡れて冷えないように装備は万全をお願いします。
最後に、体調に不安のある方や自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。
くれぐれも慎重な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター