- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2021.06.12
2021年6月12日-尾瀬沼ビジターセンターより(会津駒ヶ岳と燧ヶ岳の様子)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
お出かけの際には各施設の営業予定や閉鎖予定の確認をお願い致します。
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■天気:晴れのち曇り
■気温:16.6℃(9時)24.4℃(昨日の最高気温)7.0℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様こんにちは。
今日は「会津駒ヶ岳」と「燧ヶ岳」の登山道の様子を
ご紹介したいと思います。
まずは「会津駒ヶ岳の様子」をご紹介します。
2021年6月8日に会津駒ヶ岳の滝沢登山口から
会津駒ヶ岳山頂までをピストンしてきました。
滝沢登山口から水場までの林内は残雪はなく、
美しい木々の新緑を楽しみながら歩くことが出来ます。
急登なので焦らずゆっくり歩きましょう。
水場から駒の小屋までの林内および湿原では多くの残雪があります。
道迷いをしないように道標のピンクテープを見落さないように
気をつけて歩きましょう。
また、日が昇っても雪が堅くしまっておりますので、
アイゼンやストックなどの登山装備をしっかり用意して
安全に登山を楽しんでください。
会津駒ヶ岳の詳しい登山道の情報はこちらをご覧ください。
↓↓↓
◎2021年6月8日 会津駒ヶ岳(滝沢登山口ピストン)(川上)
次に燧ヶ岳(長英新道~御池新道)の様子をご紹介します。
2021年6月11日に長英新道から御池新道へ巡回をしてきました。
長英新道からミノブチ岳までの登山道にはほぼ雪はありません。
しかし、雪解け水によるぬかるみなどに足を取られないように注意が必要です。
登山靴が汚れないようにスパッツなどを使用することをお勧めします。
ミノブチ岳から俎嵓(マナイタグラ)までの登山道はまだ雪が残っていました。
やや傾斜がありトラバースするところもありますので、
スリップしないように気をつけましょう。
俎嵓から柴安嵓(シバヤスグラ)へは、一旦鞍部まで下りてから登りますが、
まだ雪が残っています。
日中は雪が溶けて滑りやすくなっておりますので、
上り下りする際は十分に気をつけてください。
最後に爼嵓から熊沢田代に降りる箇所も雪が多く、
急斜面やトラバースをする箇所もありますので
滑落や踏み抜きなどに十分注意しながら、焦らずゆっくり歩きましょう。
長英新道から入り御池新道へ下りていくコースは、
通常タイムでも7時間20分(*休憩を含まない)ほどかかります。
残雪があれば、さらに時間がかかるということを念頭に入れておきましょう。
自分の体力に合わせて、決して無理せずに時間に余裕を持って行動してください。
燧ヶ岳の詳しい登山道の情報はこちらをご覧ください。
↓↓↓
◎2021年6月11日 燧ヶ岳(長英新道~御池新道)(川上)
最後に残念ながら今年も残雪期の尾瀬で遭難事故が発生しております。
残雪期は、普段の夏山よりも注意が必要です。
残雪期の登山をする際は必要に応じてアイゼンやストックなどの装備をそろえ、
しっかりと登山コースを熟知した上で、決して無理をせず安全第一で登ってください。
また、新型コロナウィルスの流行により従来どおりの救助活動が出来ません。
ご理解のほどよろしくお願いします。
*尾瀬沼はまだ朝夕の冷え込みがあり、天気の悪い日は10℃を下回ることも多々あります。
防寒着や、急な天候の崩れに備えた雨具の装備などを忘れずに準備して下さい。
なお、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の
尾瀬への入山は控えて下さい。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター