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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気：曇り
■気温：18.7℃（9時）22.2℃（昨日の最高気温）16.7℃（今日の最低気温）

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
昨日は燧ヶ岳巡回で、
長英新道から御池新道のルートを歩きました。

あいにくの霧雨の天候からのスタートでした。
林内の登山道は非常にぬかるんでおり、
岩場は濡れて特に滑りやすいので足元に充分ご注意ください。

ようやっとの思いで俎嵓に到着しましたが、展望は霧で真っ白でした。
隣の柴安嵓に登ろうとしましたが濃霧で視界が悪く、
安全を優先して今回は登りませんでした。

【霧に隠れた柴安嵓】

「ここまで来たのに何故？」「もったいない･･･」と思ってしまうところですが、
悪天候のまま無理に進むことは非常に危険です。

このルートは急斜面であり、浮き石も多く道も狭いです。
もし落石があった場合、簡単に避けることはできません。
また岩場も濡れているため、平常時より更に足元のコンディションは悪いです。

なお、新型コロナウイルス流行の影響により、
通常通りの救助活動が不可能になっております。

俎嵓から御池新道へと下りてゆくと
まだ、雪がべったりと残っていました。

【御池新道の残雪】

天候も悪く気温が低かったためか、
１１時過ぎ頃でしたが足元の雪はガチガチでした。
他の登山者が通っていった道を辿りながら、
ゆっくり下りました。

雪道に自信が無い方はストックや軽アイゼンなどの
装備があると安心かと思います。

険しい登山道を越えて行くと、
美しい湿原が待っていてくれました。

【熊沢田代】

【広沢田代】

どちらの湿原でもまだワタスゲが残っていました。
またタテヤマリンドウやサワランが咲いており、
また、湿原を黄色に彩るキンコウカも咲き始めてきました。

美しい湿原の景色に癒やされながら
最後のラストスパートの長い岩場を抜けてゆきます。
大小ゴロゴロとしてまた苔むして非常に滑りやすいです。

【御池新道－最後の岩場－】

御池新道は俎嵓への直登コースであり
アップダウンが激しいため足が疲れてしまいますが、
最後まで気を抜かずに歩いてください。

詳しい燧ヶ岳の情報はこちらをご覧下さい。
◎２０２０年７月２１日燧ヶ岳－長英新道～御池新道－(川上)

巡回後、尾瀬沼ビジターセンターへの帰り道、
悪天候の中での登山でクタクタに疲れてしまいましたが
大江湿原の美しいニッコウキスゲが
「おかえり」と優しく迎えてくれました。

【大江湿原のニッコウキスゲ－雨上がりの空の下で－】

ニッコウキスゲの見頃は過ぎてしまいましたが、
まだ綺麗に咲いていますので、尾瀬沼を訪れた際はぜひご覧下さい。

都道府県をまたぐ移動の自粛は解除されましたが、尾瀬では山小屋や休憩所の多くが休業しており遭難救助は困難です。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。

担当：川上