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  • 今日の尾瀬
  • 2018.08.24

2018年8月24日-尾瀬沼ビジターセンターより(福島県尾瀬保護調査会に同行して)

■天気:曇り
■気温:19.5℃(9時)24.3℃(昨日の最高気温)17.9℃(今日の最低気温)

ブログをご覧の皆様、こんにちは。
21日から23日までの3日間、福島県尾瀬保護調査会(木村勝彦福島大学教授他)の植生調査等に同行してきました。
大江湿原では、毎年同じ地点でニッコウキスゲの株数とニホンジカによる食害状況を調査し、食害の影響を分析するそうです。(詳しくは、22日のブログをご覧下さい。)

【大江湿原での植生調査】
二日目の午後から三日目午前まで、シカ防護柵の外でのニホンジカ等の行動を中心に環境視察(大江湿原~見晴~燧裏~御池)に同行しました。 
主に、ニホンジカがどんな植物をどんなところで食べているかを確認しました。

【ニホンジカに食べられたハリブキの葉】
見晴に至る木道沿いでは、シカの足跡ともに、葉を食べられた植物が見られました。針のようなトゲがビッシリと付いたハリブキの葉も、ニホンジカの好物だそうです。葉が全て食べられて、茎が残っているだけでした。

【ニホンジカに食べられたミズバショウの葉】
ミズバショウの葉もニホンジカの好物です。そのほか、山菜の「ミズ」で知られるウワバミソウも食べられていました。

【樹木のオオカメノキの葉も】
樹木の葉も食べるようです。オオカメノキをよく見ると、下の方の枝には、葉が1枚も残っていません。
顔が届く高さまで食べ尽くしたことを示しています。そのほか、ミネカエデなども好物だそうです。

【センサーカメラ】
ニホンジカの通り道やヌタ場(地面に転がり荒れてしまった場所)に生態を調査するためのセンサーカメラが設置されています。今回はカメラを回収して、撮影された映像を分析するそうです。

尾瀬の自然を守るために、毎年専門家による植生調査やニホンジカ等の行動調査が行われています。この調査の成果が、大江湿原のニッコウキスゲの回復につながること、そして、たくさんの人が尾瀬を訪れて自然を楽しめることを心から願いました。

担当:渡邉

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