- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.10.27
2025年10月27日-尾瀬沼ビジターセンターより(晩秋の会津駒ヶ岳と燧ヶ岳)
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お出かけの際には、2025年シーズンオフ関連情報 についての確認をお願いします。
【※注意】
〇この時期の朝晩は一桁の気温になることもあり、木道に霜がつくと大変滑りやすく転倒しやすい状況となります。尾瀬にお越しの際は天気予報をよく確認し、雨対策、防寒対策をし、転倒等にはご注意ください。
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■天気:雨のち曇り
気温 :5.8℃(9時)11.9℃(昨日の最高気温)5.6℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
昨日をもって御池~沼山峠間のシャトルバスの運行が終了となり、大江湿原は本格的に静まりかえっています。一昨日の夜から断続的に雨が降り続け、早朝の放射冷却も起こらず、少しだけ暖かさを感じる尾瀬沼周辺です。
【本日の大江湿原】

さて、尾瀬シーズン最後を前に会津駒ヶ岳と燧ヶ岳へ行ってきましたので、その時の様子をお送りします。まずは会津駒ヶ岳の様子をお届けします。(写真撮影日10月23,24日)
【登山道の紅葉の様子】


滝沢登山口からの登山道では紅葉が一気に山から駆け下りています。青空の下、陽光を透かした葉っぱが輝きを見せていました。登山口周辺では、まだ青々とした葉も多く見られたので、今週末の土日は桧枝岐村内で紅葉をお楽しみいただけるかと思います。
【稜線の景色】


駒の大池や池塘では水面に薄らと凍りが張り、静けさに包まれていました。この季節、降雪や降霜により、稜線は一面真っ白になることもありますが、この日は秋晴れの景色が広がっていました。
【日の出と雲海】


この日は駒の小屋に宿泊し、日の出と雲海を堪能しました。尾瀬の山々は日帰りで楽しむこともできますが、夕焼け、星空、日の出など宿泊しないと楽しめない魅力もたくさんあります。山小屋への宿泊を来シーズンの楽しみにされてはいかがでしょうか。
※会津駒ヶ岳駒の小屋の営業は10月26日をもって終了となりました。また、尾瀬の山小屋のほとんどはすでに営業を終了しております。詳しくは<山小屋・キャンプ場・休憩所の営業終了予定>をご覧下さい。
それでは続いて燧ヶ岳の様子をお届けします。(写真撮影日10月26日)
【振り返ると大杉岳の紅葉】

御池からの登山道では登ることに一生懸命になり、景色を楽しむことを忘れがちですが、登山口から20分ほど歩いて振り返ると紅葉に包まれた大杉岳の様相をお楽しみいただけます。
【湿原はすっかり晩秋の気配】

燧ヶ岳の湿原はすっかり晩秋の気配が漂っています。湿原や山頂では風を遮る場所が無く、雨で濡れた体に風が吹き付けると非常に寒さを感じます。防水・撥水性能に優れたレインウェアや替えの靴下や手袋など濡れと低温への備えを万全にして入山しましょう。
【近自然工法をご存知ですか?】

登山道は踏圧や流水によって浸食され、その度に整備が必要となります。その整備において、今日、「自然に近づけること」、「自然に近い方法を使うこと」を企図して「近自然工法」と呼ばれる工法での整備が尾瀬を含め日本各地で取り組まれています。詳しくは環境省>パンフレット「登山道を直す~近自然工法の考え方と技法~」の作成についての資料をご覧ください。
その他、燧ヶ岳の登山道の詳しい様子はこちらの尾瀬情報<2025年10月26日-燧ヶ岳の様子>をご覧ください。なお、例年11月上旬に御池周辺の道路は閉鎖され、御池側からの燧ヶ岳への入山は困難となります。福島県山口土木事務所のページから最新情報をご確認ください。
さて、今年は私個人として会津駒ヶ岳と燧ヶ岳を同じタイミングに登る機会が多くありました。以下は私が執筆した会津駒ヶ岳と燧ヶ岳に関するブログです。本日の記事と比較しながら季節の変化をお楽しみください。
2025年5月23日-尾瀬沼ビジターセンターより(燧ヶ岳と会津駒ヶ岳)
2025年7月18日-尾瀬沼ビジターセンターより(尾瀬、夏の山々)
2025年9月9日-尾瀬沼ビジターセンターより(秋近づく駒と燧)
※尾瀬沼地区では、順次、山小屋やトイレなどが閉鎖され、御池~沼山峠間のシャトルバスは本日(10月26日(日))をもって運行を終了します。また、これからはいつ雪が降ってもおかしくない時期です。天気予報を確認し、防寒への備えも忘れずにお越しください。詳しくは、「2025年シーズンオフ関連情報」をご覧ください。
※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行する、クマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは本日(10月26日(日))をもって運行を終了します。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行終了しました。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第五弾」は、尾瀬沼の秋シリーズです。(オヤマリンドウ、沼尻の草紅葉、ヤマネ、ヤマネと紅葉)
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