- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.09.18
2025年9月18日-尾瀬沼ビジターセンターより(草紅葉始まりました)
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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================
■天気:曇りのち雨
気温 :20.0℃(9時)24.2℃(昨日の最高気温)16.6℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
連休が終わり、静かな尾瀬沼です。レンゲツツジやヤマドリゼンマイが色づき、湿原も全体が黄色から茶色に変わり始めています。草紅葉の季節が始まりました。
【レンゲツツジと三本カラマツ】

湿原の背の高いカヤ類の間から、ちらりと見える紫はエゾリンドウ。ほっそりした葉とふっくらしたつぼみが特徴ですね。湿原を彩る最終ランナーです。
【エゾリンドウ】

さて、公衆トイレを掃除していると、ときどきコウモリが迷い込んでいます。下の写真のどこかに1匹いますが、分かりますか?
【コウモリを探せ!】

【ココにいるよ!】

トイレットペーパーが置いてある木の棚の下に、さかさまにぶら下がっていました。よく見ると、ぶら下がっている足の爪や、下に向かってとがった耳が2つあるのが分かります。
上の写真は「ヒメホオヒゲコウモリ」下の写真は「ヒナコウモリ」と思われます。
【ヒナコウモリ】

こちらはトイレの棚の中でお休み中です。公衆トイレは、夜中点いているトイレの明かりに虫が寄ってくるので、効率よく食事ができる場所なのでしょうね。
尾瀬では、過去の調査で14種類のコウモリが確認されています。詳しく知りたい方は「尾瀬のコウモリ類 安井さちこ(日本森林棲コウモリ研究グループ)」をご覧ください。
【オゼヌマアザミとハナアブ】

湿原のお花はずいぶん減ってしまったので、1輪咲いていたオゼヌマアザミに、ハナアブやチョウなどが入れ替わり立ち替わり蜜を吸いに来ていました。
これから見頃を迎える草紅葉は、陽の光の当たり方で輝きが変わります。
いつ来ても、尾瀬は一期一会の美しさを見せてくれます。一足早い季節の進み具合を見に、尾瀬にいらっしゃいませんか。
※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行するとかクマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第五弾」は、尾瀬沼の秋シリーズです。(オヤマリンドウ、沼尻の草紅葉、ヤマネ、ヤマネと紅葉)

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