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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025（令和7）年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================

■天気：曇り時々晴れ
気温：22.9℃（９時）26.5℃（昨日の最高気温）18.1℃（今日の最低気温）

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

本日の尾瀬沼上空は薄い曇に覆われ、薄墨色の燧ヶ岳がうっすらと見えます。時折、雲間から射す日差しはとても強く、歩いていると汗ばんでくるような陽気です。昨日は、二十四節気の【小暑】でした。夏の暑さが本格化する頃で、例年、梅雨明けの時期と重なることが多いようです。街中ではすでに連日猛暑日を記録しているところもありますが、尾瀬では暦どおりに季節が進んでいるように感じます。

【第2展望デッキからのぞむ大江湿原】

第2展望デッキから三本カラマツ方面を眺めると、ヒオウギアヤメの濃紫、ワタスゲの純白、コバイケイソウの淡黄色、ヤマドリゼンマイの若葉色が織りなす絨毯のような風景をお楽しみいただけます。尾瀬沼へお越しの際にはぜひ、第2展望デッキへお立ち寄りください。

さて、盛夏のお花リレーの主役と言っても過言ではない【ニッコウキスゲ】に関する問い合わせの電話が増えてきました。尾瀬沼周辺では25℃を超える気温を記録することが多くなり、その影響もあるのか、ここ数日で一気にニッコウキスゲの開花が進んでいます。

本日は、大江湿原周辺の風景を交えながら、ニッコウキスゲの開花状況についてお伝えします。

【尾瀬看板付近のニッコウキスゲ】

沼山峠方面と沼尻方面の分岐に尾瀬看板が設置されています。現在、大江湿原で最もニッコウキスゲの開花が進んでいるのは尾瀬看板付近です。看板前にベンチが設置されていますので、尾瀬来訪の記念に、ニッコウキスゲとともに写真を撮ってみてはいかがでしょうか。

【開花を待つニッコウキスゲの蕾】

木道沿いに、今か今かと開花を待つニッコウキスゲの蕾を確認できました。今シーズンもニッコウキスゲに見守られながら木道を歩くのを楽しみにしています。

【小淵沢田代分岐付近のニッコウキスゲ】

小淵沢田代分岐付近のニッコウキスゲの開花も着々と進んでいます。ベンチが設置されているのでゆっくり休憩しながら大江湿原の花々の競演をお楽しみください。

【ワタスゲは見頃を迎えています】

ワタスゲは見頃を迎えています。湿原に揺蕩う白い綿毛に、ニッコウキスゲの鮮やかなオレンジ色の彩りが加わり、大江湿原はもうじき盛夏を迎えます。

【ニッコウキスゲとコバイケイソウ】

コバイケイソウは実を付けるものが増え、花のピークは過ぎつつあります。鮮やかなビタミンカラーのニッコウキスゲと白く可憐な小花をつけるコバイケイソウが寄り添って咲き、まるで花束のようです。

次に、大江湿原で見つけた花を紹介していきます。大江湿原ではニッコウキスゲだけでなく、様々な花が続々と開花しています。

【ヤナギトラノオ】

木道沿いにひっそりとヤナギトラノオが咲いていました。背丈が低い花のため、他の植物の影に隠れて咲いていることが多いです。しゃがみ込んで草の間を探してみてください。名前の由来となっている虎の尾のような黄色いふわふわした花穂が目印です。

【オトギリソウ】

オトギリソウは漢字で【弟切草】と表記します。ある鷹匠が秘密にしていた薬草を弟が密かに漏らしてしまったことに激怒し、弟を切り捨ててしまったという伝説にその名は由来しているようです。ちょっと怖い名前が付いていますが、今後、この鮮やかな黄色が湿原に彩りを加えていくことでしょう。

※燧ヶ岳などには、まだ残雪があります。ご自分の歩くルートの情報を集めて、必要な装備でお越しください。

【アクセス】
※沼山峠口
　御池～沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
　大清水～一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第二弾」は、尾瀬沼の早春シリーズです。（サンカヨウ、三本カラマツ、オコジョ、ワタスゲ）

尾瀬沼ビジターセンター