2024年7月21日－尾瀬沼ビジターセンターより（夏の会津駒ヶ岳）

尾瀬沼ビジターセンターブログ
2024.07.21

2024年7月21日－尾瀬沼ビジターセンターより（夏の会津駒ヶ岳）

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尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。現在、尾瀬沼周辺の売店は営業していない日もあります。（昼食営業は一部のみ）自動販売機もありませんので、食べ物や飲み物のご持参をおすすめします。
お出かけの際には、2024（令和６）年シーズンについての確認をお願いします。============================================================

■天気：雨のち晴れ
■気温：18.4℃（9時）26.0℃（昨日の最高気温）10.7℃（今日の最低気温）

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

朝早くから尾瀬沼周辺の森ではカケスの「ジャージャー」という鳴き声が響き渡っていました。

【カケス】

翼の青い部分をキラキラと輝かせ、数羽のカケスがじゃれあいながら、あちらこちらへと飛び交っていました。カケスはドングリが大好物ですが、尾瀬沼周辺ではドングリのなる木はほとんど見られません。コメツガの木の周りを飛び交っていたので、コメツガの実が熟すのを待っているのでしょうか。

【ニッコウキスゲの小径】

本日は日曜日ということもあって、大江湿原では多くのハイカーが思い思いにニッコウキスゲの小径を散策していました。

さて、大江湿原のニッコウキスゲに負けず、夏を迎えた会津駒ヶ岳では色とりどりの様々なお花が見られるようになりました。そこで本日は会津駒ヶ岳の様子をお伝えします。（写真撮影日：2024年7月20日）

【ハクサンコザクラ】

夏の会津駒ケ岳の魅力はなんといってもハクサンコザクラでしょうか。今年も山頂付近の湿原を紫色に彩っていました。駒の大池の裏手と駒ヶ岳から中門岳方面へ少し進んだ場所に数多く見られました。

【チングルマ_花/果穂】

今の時期、会津駒ヶ岳ではチングルマのお花と、花が終わり綿毛状になった果穂の姿の両方を見ることができます。花の姿は標高2050ｍの駒の小屋周辺、果穂の姿は駒の小屋から少し下った標高2000ｍの湿原にて見ることができました。標高差50ｍ、直線距離にして500ｍ程離れただけでこれだけ姿が違うのは少し不思議な感じがします。

【山を彩る花々】

①ねばねばとした粘り気が特徴的なネバリノギランが湿原の各所で群生していました。➁8月に見頃を迎えるミヤマリンドウの姿が一早く見られました。湿原内では他にも、イワイチョウ、イワカガミ、ツマトリソウ、オトギリソウ、ワタスゲの果穂、キンコウカなど様々な花の姿が見られました。③森の中ではトゲトゲの葉が特徴的なオニアザミの姿が目立っていました。他にもゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、ツルアリドオシ、ハナニガナ、アカモノ、オガラバナの姿が見られました。④山頂付近ではオオシラビソの雌花が見られます。オオシラビソの雌花は樹冠（木のてっぺん）に多く、木の根元からはその姿を見ることが難しいです。山頂付近では雪深く、風が強いため、オオシラビソも大きく生長できず、目線の高さでオオシラビソの雌花をじっくり観察することができます。

【駒の小屋付近の展望】

会津駒ヶ岳は滝沢登山口の標高が1100ｍ、山頂の標高が2100ｍを越える標高差の大きな山です。登山口付近では「暑い暑い」と聞こえてきた声も山頂付近では「寒い寒い」という声に変わってきました。真夏であっても山頂付近は冷え込みますので、飲料水はもちろんこと、防寒着やレインウェアもお持ちになって、お越しください。

＜ご注意＞

◆登山道には古くなって破損した木道や階段があります。割れたり、傾いたりしていますので気をつけて歩きましょう。

◆会津沼田街道（沼山峠～七入）では倒木や橋が流されている場所がありますので、通行の際には事前に確認をお願いします。

＜お知らせ＞

◎三条ノ滝園地について、老朽化した展望台の改修工事が予定されています。
詳細につきましては、三条ノ滝園地通行止めのお知らせ　をご参照ください。
◎富士見峠の公衆トイレは故障のためご利用できません、ご注意ください。
◎三平下の公衆トイレは修理が終わり、使えるようになりました。

＜ご案内＞

◆「尾瀬からのお便り」