- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2022.09.14
2022年9月14日ー山の鼻ビジターセンターより(研究見本園)
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尾瀬への入山にあたっては「安全登山のススメ」をご確認ください。
2022年(令和4年)シーズンの各施設の営業予定についてはこちらのページをご参照ください。
一ノ瀬公衆トイレが使用できなくなっています。
(詳しくはこちらのページをご参照ください。)
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■ 天気:晴れ
■ 気温:26.7℃(最高気温) 13.2℃(最低気温)
尾瀬ヶ原の最西部に位置する研究見本園の歴史を紹介します。
1966年、湿原の荒廃が著しい中で始まった本格的な保護事業により、保護管理事務所(現山の鼻ビジターセンター)に隣接する湿原に敷設された回遊木道を利用して研究見本園が誕生しました。
入山者に対するオリエンテーションの場として尾瀬全域の保護に役立てるため、尾瀬の価値、湿原の成因、池溏の動植物の特色や代表的な植物等を対象にした説明や名札を建て、尾瀬における制限行為を明示し、同時に尾瀬文化財専門指導委員等の尾瀬保護の研究地としました。
見本園は手の加わっていない尾瀬の自然の一部です。庭園のように植物を移植して整備したものではありません。
大周りは30~40分、内側を通る小回りは20分ほどのコースで、尾瀬ヶ原で見られるほとんどの植物、湿原の起伏や池溏、また浮島もあり尾瀬の自然を十分に味わうことができます。
【モウセンゴケとナガバノモウセンゴケ】
両者とも食虫植物の一種で、葉にある粘毛から粘液を分泌して虫を捕獲します。モウセンゴケの葉がロゼット状に広がるのに比べ、ナガバノモウセンゴケは直立する傾向があり、葉が長いので小型のトンボなど比較的大きな昆虫が捕獲されることがあります。
【ススキとヨシ】
よく似ていますが、見分け方は次のとおりです。株で生えるのがススキ、単独で密生するのがヨシ。穂に「ノギ」というピント伸びた針状のものがあるのがススキ、ないのがヨシ。葉の中心に白い線があるのがススキ、ないのがヨシ。
山の鼻ビジターセンターでは、土日祝の朝に無料の自然観察会を催行しています。小回りコースを45分程度かけて解説しながら一周します。徐々に色づく湿原の秋をゆっくり味わうことができます。時間がある方は、ぜひ参加してみませんか。
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【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
200円以上のご寄付を頂いた方に缶バッチを差し上げています。
2022年第四弾 12種の「尾瀬のいきもの」シリーズ
【配布期間:無くなり次第終了】
尾瀬山の鼻ビジターセンター 田原