- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2022.06.24
2022年6月24日-尾瀬沼ビジターセンターより(大江湿原と尾瀬沼のお花や木々)
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尾瀬への入山にあたっては「安全登山のススメ」をご確認ください。
2022年(令和4年)シーズンの交通規制や各施設の営業予定についてはこちらのページをご参考ください。
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2022年シーズン中に尾瀬国立公園内で撮影したお気に入りの写真をInstagramに「#尾瀬フォト2022」 とハッシュタグを付けて投稿してください。
詳しくはこちらのページをご参考ください。
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■天気:曇りのち晴れ
■気温:18.6℃(9時)23.7℃(昨日の最高気温)15.3℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
梅雨のまっただ中ではありますが、連日最高気温が20℃を超え、汗ばむ陽気となり夏の訪れを感じる尾瀬沼です。
夏と言えばニッコウキスゲのシーズンとなり開花状況が気になる方も多いと思います。
【ニッコウキスゲの蕾】
大江湿原ではニッコウキスゲの蕾が少しずつ見られるようになりました。
例年、お花が見られるのは7月中旬から下旬頃となっています。
ニッコウキスゲの開花シーズンが待ちきれない方も多いと思われますが、
今の時期でも大江湿原では色とりどりのお花を楽しむことができます。
【ズダヤクシュ】
木道の間にひっそりと佇んでいます。
お花一つ一つのサイズは米粒程の大きさです。
【ハクサンチドリ】
まるで梅雨の曇り空を切り開いて、群れをなして飛んでいく鳥のようにお花が上へ上へと咲いています。
また、ビジターセンター付近にはノビネチドリというハクサンチドリに似たお花を見ることができます。
【ノビネチドリ】
ハクサンチドリは葉の縁が波打たず、
ノビネチドリは葉の縁が波打つことから見分けることができます。
続いて、長蔵小屋裏手のビュースポット付近のお花や木々をお伝えします。
【エゾムラサキ】
木道の真下や笹薮の中に隠れていて見えにくいので、
よく目を凝らして探してみましょう。
【コメツガの新芽】
顔を上げて足元のお花以外にも目を向けるとコメツガの緑黄色の新芽が森林を彩っています。
あまり知られていませんが、コメツガなど針葉樹の仲間のほとんどは1年に1回だけ新芽を一斉に伸ばします。
もう少しするとオオシラビソの新芽も見られるようになります。
鮮やかな緑の芽吹きや紅葉、カラフルなお花を見せる広葉樹と異なって、常に青々とした葉を茂らせている針葉樹は変化に乏しいように思われがちですが、よく観察してみると季節に合わせて少しずつ姿を変えているのがお分かりになるかと思います。
尾瀬国立公園へお越しの際は、季節に合わせて変化を見せるお花や木々の姿をお楽しみください。
*燧ヶ岳および尾瀬沼周辺の登山道でも残雪がありますので、充分に注意して歩いてください。
*木道や施設を歩く際はアイゼンを取り外し、ストックにはキャップを付けましょう。
*体調に不安のある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えましょう。
くれぐれも慎重な判断をお願いいたします。
尾瀬沼ビジターセンター