- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2021.06.11
2021年6月11日—山の鼻ビジターセンターより(尾瀬ヶ原巡回の様子)
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ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
本日は尾瀬ヶ原の巡回をして参りましたので、その様子をお届けします。
池塘と燧ケ岳。(牛首~ヨッピ吊橋間)
空がずっと広く感じます。青が大好きな私には堪らない景色です。
ワタスゲの果穂。
ミズバショウの最盛期と時を同じくして、ひっそり黄色い花を咲かせていたワタスゲたち。
随分と背丈が高くなり、今やすっかり ふわふわな果穂を風になびかせています。
すごく可愛い。あの時から ちゃんと見ていましたよ。
ズミの花。
新緑の湿原に、ピンク色の蕾と沢山の白い花が咲いています。
揺れる木漏れ日や川のせせらぎが相まった瞬間、ただただ幸せを感じました。
この子たちもタテヤマリンドウ。
淡いブルーのタテヤマリンドウですが、実は稀に白やピンクのものも咲きます。
本日の巡回ではどちらも発見する事が出来ました!!嬉しいっっ
見つけた時の(ああ!!あった!)が最高なので、あえて場所は秘密です。
ヒメシャクナゲ。
ひとつの花の大きさは5mmほど。人間の私では 小さいと感じます。
しかし、見れば見るほど美しく 心奪われてしまうのです。感服。
皆さんは「露堂々(ろどうどう)」という言葉をご存知でしょうか。
私も最近覚えたのですが、「真理ははっきり堂々と、目の前にあらわれている」といった意味の言葉なんだそうです。
草は草としての本分をまっとうしてそこに存在している。
花は花としての本分をまっとうしてそこに存在している。
草が花になろうと無理をすることはないし、その逆もない。
目の前に広がる景色の1つ1つが、それぞれの真理を余すところなくあらわしている。
けれど、目の前に広がる真理があまりにも堂々としているものだから 人はかえってその真理には目を向けず、見えないところにこそ真理が潜んでいると考えてしまいがち。
容易には手に入れることのできないものを探そうとする。
しかし、跨いで通り過ぎてしまったその足もとにこそ、探しているものがあるのではないか。
真理を探そうと思うなら、その探し物は自分の目の前にすでに堂々とあらわれているのだ。
(禅の視点-life-より)
自然の中に身を置き、これまで感じてきたものが 腑に落ちました。
そしてこれからも 目の前の真理をよく見つめていきたいと思うのです。
担当:佐久間