- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2020.10.30
2020年10月30日-尾瀬沼ビジターセンターより(職員しか見られない景色と間もなく閉館日)
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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
尾瀬では今月中に営業を終了する施設や閉鎖する施設があります。お出かけの際には各施設の営業予定や閉鎖予定の確認をお願い致します。
令和2年シーズンオフの予定について
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■天気:曇り時々雪
■気温:0.7℃(9時)5℃(昨日の最高気温)0.0℃(今日の最低気温)
降りぬるを 白む尾瀬 知らむとて
月冴え鳴く鹿 寂しとぞ想ふ
(雪が降ってきて刻々と白くなってゆく尾瀬を、麓にいるあなたはきっと知らないでしょう。
夜になればこんなにも月は冷たく冴えわたり、その空を裂くように鹿の甲高い声が鳴り響いている。
きっと鹿も同じく寂しいと感じているのだろう。)
既に尾瀬沼ビジターセンター周辺の山小屋は営業終了しており、
当然ながら、夜は尾瀬に住み込みで働いている
私たち以外には誰一人もいません。
夕方には燧ヶ岳に薄ら雪が積もり、
夜空には少し青みがかった美しい月と赤く輝く火星が見られました。
明日、10月31日にあらわれるのは、青みがかった月「ブルームーン」で
「マイクロムーン(2020年最小の満月)」という、非常に珍しい組み合わせだそうです。
ハロウィンを楽しみながら、ゆっくりながめるのもよいかもしれませんね。
*尚、次回のブルームーンは、2023年8月31日です。
町は紅葉やハロウィンなど色鮮やかな雰囲気になっておりますが、
尾瀬沼は雪が降って冬景色になっています。
山での生活は、町とは違って不便なことが多くあります。
そこでしか見られない景色や出会いがあり、
せわしなく次々と変わってゆく町と違い、
山はゆったりと穏やかな時間が流れています。
私が尾瀬で働く理由のひとつは
そういう所が気にいっているからもあります。
毎日、尾瀬の様々な表情が間近で見られると考えれば
とても贅沢な暮らしともいえますね・・・。
今シーズンは新型コロナウィルスの影響により、
いつもより更に不便な生活をしておりますが、
多くの人々に支えられて、
ここまで乗り越えられてきたことに感謝いたします。
本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
最後に
尾瀬を訪れる方は以下のことにご注意下さい。
〇山小屋・休憩所・トイレなどの営業日をよく確認して下さい。
営業終了して使用できないところが多くあります。
詳しくはこちら↓
◎令和2年シーズンオフの予定について
〇気温が10度以下です。雪も降っている場合もありますので防寒着や雨具などを
忘れずにしっかりお持ち下さい。
*スニーカーなどの軽装備の靴は大変滑りやすく、転倒の危険があります。
しっかりとした登山靴でお越し下さい。
〇日暮れが早くなっております。
時間と体力に余裕を持った登山をしましょう。
また、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えて下さい。
冷静な判断をお願いいたします。詳しくは尾瀬保護財団のホームページをご覧下さい。
明日、尾瀬沼ビジターセンターは今シーズン最終日を迎えます。
担当:川上