■　天気：曇りのち晴れ
■　気温：21.4℃(最高気温)　13.2℃(最低気温)
皆さん、こんにちは。
時折、小雨も降ったものの
珍しくあまり風の吹かない穏やかな一日でした。

植物研究見本園から望む至仏山。
山頂部は雲の帽子をすっぽりとかぶっています。

今日は植物研究見本園の中から、湿原では背景として
捉えられがちな大型の植物たちをご紹介します。

まずはアシ。
植物研究見本園の右手側入り口から入ると
アシの群落が目に入ります。
アシの名が「悪し」に通じる事から
ヨシ「善し」の別名があるのだとか。
アシの茎は葦簀(よしず)や簾(すだれ)の材料としても
知られています。

続いてススキ。
秋の七草のひとつで、中秋の名月のお供えなどで
馴染みのある植物ではないでしょうか。
お供えに使うのは収穫物を悪霊から守り
翌年の豊作を祈願する意味があるそうです。

こちらはアブラガヤ。
7月頃から見られる花は緑色で、湿原の中ではあまり目立ちません。
現在はお辞儀をするように茶褐色の実が垂れ下がっています。

今回ご紹介させていただいたのはどれも人の背丈ほどある
湿原の中では大型の植物です。
他の植物と同じように花が咲くにも関わらず
あまり注目を浴びない植物でもありますが
草紅葉の季節にはその色づきで湿原を彩ります。
秋を迎えつつある尾瀬に是非、訪れてみて下さい。

担当：柴﨑