- 今日の尾瀬
- 2019.08.02
2019年8月2日-尾瀬沼ビジターセンターより(尾瀬のシーズンも折り返し)
■天候:曇り
■気温:22.2℃(9時)26.9 ℃(昨日の最高気温)16.2℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様こんにちは。
大江湿原のニッコウキスゲも終わりに近づいてきました。
今年はたくさんの人が大江湿原に足を運び、
ニッコウキスゲを見て感嘆の声をあげていました。
見事な群落を見せてくれたニッコウキスゲに感謝ですね。
また来年も綺麗に咲いてくれることを祈っています。
ニッコウキスゲが終わったら、大江湿原ではどんな花が咲くのでしょうか。
大江湿原を散策して次期の花を探してみました。
漢字で書くと小葉擬宝珠。
擬宝珠(ぎぼうし)とは伝統的な建築物の装飾のひとつで、橋の欄干飾りなどがあります。
下から順に咲いていくかわいい花で、ニッコウキスゲの後の主役を担います。
時に高さ2mにまでなることもあることから鬼の名前が付きました。
葉もシモツケソウと比べると大きいサイズです。
花は白いのですが、蕾がピンク色でコントラストがとってもきれいです。
葉が丸くフキに似ていることと、
フキに比べて標高の高い所に自生することから岳蕗(だけぶき)の名前が付きました。
図鑑で見るとオタカラコウとよく似た花をつけていますが、
こちらは少し大きめで、頂部に集まって咲くことから見分けられます。
ヤナギランは、葉が柳の葉に似ていて、
花がランに似ているので、この名前が付きました。
この花がたくさん咲くヤナギランの丘には
「日本の自然保護の象徴」とも言われる「長蔵小屋」初代主人、
平野長蔵の眠る墓標があります。
今月の10日がお誕生日だったようです。
お花以外にも湿原に現れる虫たちの観察も面白いですよ。
尾瀬では動植物の採取が禁止されていますが、写真撮影はご自由に。
尾瀬に来る人たちがそのマナーを守ってくれていることもあってか、
虫たちの中にはカメラを目一杯に近づけても逃げずにいてくれる子たちもいます。
ただし、夢中になって湿原に足を踏み入れてしまわないように注意してくださいね。
尾瀬も梅雨明けとなりました。
しっかり計画を立てて、尾瀬の自然を楽しんでください。
担当:石川