- 今日の尾瀬
- 2019.07.03
2019年7月3日-尾瀬沼ビジターセンターより(大江湿原・木道脇の点描)
■天候:曇り
■気温:16.3℃(9時) 19.4℃(昨日の最高気温) 12.3℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさん、こんにちは。
梅雨時のしっとりとした空気が流れていますが、時折、薄日の差す尾瀬沼周辺です。
大江湿原もミズバショウからリュウキンカ、ワタスゲ、ミツガシワへと花々が咲き移り、密かに夏の準備も始まっています。それでは、ちょっと目線を下げて小さな生き物たちの営みを観察してみましょう。
≪ニッコウキスゲの開花≫
まだ一輪ですが、待望の開花です。大江湿原がキスゲ色に染まるのももう少しです。
≪羽化したてのイトトンボの仲間≫
足元では羽化したばかりのイトトンボの仲間が翅を休めています。時間を追うごとに体色が変わり、旅立ちの準備をじっと待っています。
≪ミヤマツボスミレの咲く場所≫
木道脇ではミヤマツボスミレの姿をよく見かけます。スゲ類やミズバショウの葉に隠れるように咲く姿をよく見かけますが、大江湿原では木道脇で容易に観察できます。
≪ひっそりとイワカガミ≫
大江湿原から小渕沢田代に向かう木道でのカットです。群落のイワカガミも目を惹きますが、木道脇のこんな点景も素敵ですね。
≪コブヤハズカミキリの散歩≫
森の住人コブヤハズカミキリとの偶然の出会いです。地味なカミキリムシですが、木道上で見かける機会は意外と多いと思います。おっとりした動作は愛嬌があります。
≪オオバタチツボスミレが見頃です≫
この時期、大江湿原で目立つスミレがオオバタチツボスミレです。背丈のある大型のスミレで青紫色の花弁が可憐です。北海道に多く、本州では分布が局所的のようです
日を追うごとに馴染みの花々が咲き始め、そして小さな生き物たちとの出会いも始まります。先を急ぐ行程でなければ、時には立ち止まったり、少しだけゆっくり歩いてみましょう。
もしかしたら、あなただけの「もうひとつの尾瀬」が見つかるかも知れません。
担当:松田