- 今日の尾瀬
- 2018.10.19
2018年10月19日-尾瀬沼ビジターセンターより(尾瀬沼周辺のカラマツの様子)
■天気:曇り
■気温:7.4℃(9時) 14.2℃(昨日の最高気温)2.8℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今朝は、白く朝靄のかかる朝を迎えました。肌寒い曇りの天気です。
さて、今日は、尾瀬沼周辺のカラマツが黄色に色付いてきましたので、その様子をお伝えします。
【三本カラマツの紅葉(尾瀬塚)】
大江湿原は、ほとんど茶色になり草紅葉も終わりです。そんな中、大江湿原のシンボル的な三本カラマツは、黄色に色付き、今が見頃となりました。
【長蔵小屋周辺のカラマツの紅葉】
長蔵小屋の周囲は特にカラマツの多いところです。
冬囲い作業の中、背景となるカラマツの葉は緑色から黄色へと変化しながら、私たちの目を楽しませてくれます。
今日は曇っていますが、晴れて日光が当たると金色に輝きます。
小さく細長い形をしたカラマツの葉が散るときは、その黄色に日光が当たってキラキラと黄金に輝きながら落ちてきます。それはそれはきれいな景色です。
【ビジターセンター前のカラマツ】
ところで、針葉樹は常緑で紅葉をしないのですが、カラマツは紅葉し落葉します。それはなぜでしょう。
そもそも落葉の仕組みはどうなっているのでしょうか。
樹木は、根から葉まで地中の栄養を含んだ水分を吸い上げ、葉で光合成を行い成長の養分を作り出すとともに、余分な水分を葉から蒸散しています。
しかし寒くなると根から水分を吸い上げることが出来なくなり、葉をそのままにしておくと必要な水分まで失われてしまうので、葉の付け根の離層という部分で水分を遮断するのです。すると葉は光合成をやめ、自然に枯れて落葉するのです。
針葉樹は寒くなっても光合成をする常緑樹ですが、さらに寒いシベリアのような所では、昼の時間が短くなるため光合成が出来ずに葉を落とす性質があります。
カラマツはこのシベリア地方の性質を受け継いだ種類ではないかと言われています。そのため、寒くなると黄葉し落葉するということです。
【釜ッポリ湿原とカラマツ】
尾瀬沼周辺のカラマツの今年最後の美しい姿をぜひご覧いただきたいと思います。
担当:渡邉