■　天気：雨のち曇り
■　気温：10.8℃(最高気温)　3.7℃(最低気温)

今日の尾瀬ヶ原は気温の変動があまりない一日となり、
吹く風が肌寒く感じた一日でした。

鳩待峠から尾瀬ヶ原へ入山すると、
林内の葉が落ちて見通しが良くなったことに
気付かされます。

そして、オオカメノキの冬芽にいつも笑いをもらい、
「バンザーイをしているように見えるので
発見すると思わず笑ってしまいます」
ミズバショウの冬芽を見て、
植物は本当に逞しいと感心します。
「ミズバショウの冬芽」
ミズバショウは、花が終わると光合成をするために
葉を大きくして、そこで培った養分で実をパンパンに膨らませ、
破裂し、種を水に運んでもらいます。そうするとその大きな葉が落ち、
この写真のように小さな冬芽を来年のために準備し、冬を迎えます。

こうやって、シーズンを通して植物たちを観察していると、
次々と姿を変え、自分たちが生き残れるように
準備をしている姿に本当に感心させられます。

さてさて、そんな尾瀬ヶ原ですが、
私たち人間も冬の準備を進めています。
「今シーズン最後のヘリ」
「冬の除雪に必要な荷物も届きました」

今日は今シーズン最後のヘリ運搬の日。
もう、これ以降は大型の荷物は輸送できません。
私達ビジターセンターの職員の荷物や
公衆トイレの汚泥などが運ばれて行き、
代わりに除雪に必要な物資が届けられました。
山小屋の従業員さん達も本日下山していった方もいて、
「また来年！」という言葉をかけあう季節がやってきました。
尾瀬で働いていると、まるで年末の仕事納めのような言葉が、
この10月で聞こえてきます。
尾瀬にこれからいらっしゃる方々、
小屋締めをした山小屋や、取り外される橋などもありますので、
十分に情報を収集してからいらっしゃってください。

※山小屋の営業終了日・尾瀬ヶ原の橋取り外しの予定日については
こちらをご覧ください。

平成30年シーズンの各施設の営業終了・閉設予定について（10月15日更新）

担当：萩原