- 活動報告
- 2012.07.13
「尾瀬を知る」フィールド講座 「至仏山の自然を科学する」を開催しました
実施日:平成24年7月7日~8日
七夕の日をはさんだ土日で、今年3回目の「尾瀬を知る」フィールド講座「至仏山の自然を科学する」を開催しました。
それにしても天気予報通りの雨・雨・雨・・・。
すみません、スタッフの私(安類)の得意技をまたまた炸裂させてしまいました。
それでも高山植物の宝庫として知られる、この至仏山の不思議を学ぼうと、今回も満員の状態での開催となりました。
今年のこの講座も講師は(財)日本自然保護協会の横山常勤理事さんです。
横山さんは至仏山保全対策会議と至仏山環境調査専門委員会の委員を務められている方で、至仏山と長く関わっているからこその視点でこの山の不思議を話されていました。
参加者の中には「至仏山登山は初めて」の方が半分、そして「尾瀬が初めて!」という方も含まれていましたが、横山さんの話は専門的ながらも、分かりやすい言葉で解説されていて思わず引き込まれてしまいました。
翌日は予報よりも小雨模様。スタッフは5時起きで天気予報とにらめっこの状態でしたが、
色々な条件から判断して予定コースどおり歩くこととしました。
集合時間に集まった参加者の皆様からは「やったー!」の声があがり、やる気満々のスタートとなりました。
至仏山頂へと向かう途中では、(左)現在進行形で行われている植生復元事業のようすや、(右)荒廃している登山道周辺にかつてあったお花畑を想像しながら登山しました。
至仏山東面登山道にある4つの崖状地形を超えると・・・
そこは風が強く吹き抜ける環境に成立する風衝草原(ふうしょうそうげん)が現れました。
ここは至仏山の核心部とも言える場所で、私たちが訪れた際には、ホソバヒナウスユキソウ、タカネシオガマ、ムシトリスミレ、ジョウエツキバナノコマノツメ等が咲き誇っていました。
こんな感じに雨に濡れる高山植物も絵になりますね。
そして昼食時間帯に至仏山頂着。
展望は残念ながらありませんでしたが、初めての方も含めて全員が登頂できました。
下りの途中でも、至仏山が抱えるいろいろな不思議さや課題などが横山さんから話され、
予定通り15時頃に鳩待峠到着となりました。
スタッフとしては雨の中の講座運営に冷や汗をかいていましたが、
参加いただいた皆さんの下山時の満足そうな顔を見て、私たちもパワーをもらった気がしました。
みなさま、ご参加いただきありがとうございました。
そしてお疲れ様でした~。
ぜひ、至仏山の不思議さと大切さを伝えていってくださいね。
担当:安類