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  • 山の鼻ビジターセンターブログ
  • 2025.10.20

2025年10月20日-山の鼻ビジターセンター(尾瀬ヶ原を見守る山々)

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お出かけの際には、2025年シーズンオフ関連情報 についての確認をお願いします。
【注意】
〇この時期の朝晩は一桁の気温になることもあり、木道に霜がつくと大変滑りやすく転倒しやすい状況となります。尾瀬にお越しの際は天気予報をよく確認し、雨対策防寒対策をし、転倒等にはご注意ください。
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■天気:曇り
気温:16.2℃(最高気温)9.5℃(最低気温)

ブログをご覧の皆様、こんにちは。
山ノ鼻周辺は、草もみじや紅葉で彩られ、秋の深まりを感じさせます。
夜明けの空はどこまでも遠く、鮮やかな朱色に染まっていました。

【山小屋の明かり】

朝靄が立ち込める静寂の中、山小屋の明かりとともに、一日が始まりました。
尾瀬シーズンも終盤を迎え、山小屋の営業も終了が近づき、既に営業を終了した施設もあります。
詳細は2025年シーズンオフ関連情報をご確認ください。

【新しくなった木道】

尾瀬ヶ原入口の原の川上川橋付近では、老朽化していた木道の改修工事が終わり、歩きやすくなりました。新しい焼印も押されていましたよ(環境省 令和7年設置)

本日は、尾瀬ヶ原の周囲にそびえ、尾瀬ヶ原を見守るようにたたずむ山々を紹介させていただきます。

【至仏山】標高2,228m(ふうふうふうやっと登った至仏山) 日本百名山

尾瀬ヶ原の西側に位置するたおやかな山容の山で、尾瀬の山はほとんどが火山ですが、至仏山は、約2億3000万年前頃の地質で構成され、隆起してできた尾瀬で一番古い山です。
山ノ鼻から至仏山を眺めると、山の上部は木々が生えておらず、木々との境界線(森林限界)が他の山よりもずっと低い位置にあります。至仏山は蛇紋岩という岩石で出来ており、植物が生育しにくい環境で、気温や湿度などの環境条件も厳しく、高木が生育できないためです。また、その環境に適応できた特殊で貴重な高山植物が見られる山でもあります。
その貴重な植生を守る為に、GW明けから6月末まで閉山し、開山後も東面登山道は登り専用の規制があります。
山名の由来は、昔登山道が拓かれていない時代に、渋沢(ムジナ沢の別名)を登ったことから付いたとも言われています。

【燧ヶ岳】標高2,356m(にいさんごろ寝) 日本百名山 東北以北最高峰

尾瀬ヶ原の東側にどっしりと構えた荒々しい山容の山です。
柴安嵓(最高峰)俎嵓、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳の5つのピークからなり、見る角度により異なった山容を見せてくれます。
尾瀬では最も新しい火山とみられ、約35万年前頃から噴火を始め、その後幾度も噴火を繰り返し、約8000年前に沼尻付近に岩雪崩が起きて尾瀬沼が作られました。
山名の由来は、麓の檜枝岐村から見える雪形が火打ちばさみに似ているため、この名がついたとも言われています。
御池登山口からのルートでは、広沢田代、熊沢田代という2つの湿原があり、美しい景色が疲れた体を癒してくれます。

【景鶴山】標高2,004m 日本三百名山

尾瀬ヶ原の北に位置し、約500~200万年前頃から活動を始めた尾瀬では最も古い火山です。
景鶴山山頂にあるゴツゴツした岩峰(ヌー岩とか農岩と呼ばれています)は、溶岩の堅い部分が削られずに残ったものです、龍宮小屋の近くにある大きな岩(皮籠岩かわごいわ)も景鶴山の溶岩になります。
山名の由来は、昔登山道が整備されていなかった頃、這いずるようにして登ったことから付いたとも言われています。
現在は植生保護のため登山禁止となっています。

【アヤメ平】標高1,969m(中原山)

湿原のイメージが強い平坦なアヤメ平ですが、こちらも尾瀬ヶ原を取り囲む火山のひとつです。尾瀬ヶ原の南に位置し、中原山の東側に湿原が広がっています。
アヤメ平は、粘り気の少ない溶岩が広がってできた山容のなだらかな楯状火山で、尾瀬沼の南西に位置するお皿を伏せたような山容の皿伏山も同じ楯状火山になります。
山名の由来は、生えていたキンコウカの葉をアヤメの葉と間違えてアヤメ平の名前が付いたと言われています。
昭和38年に戸倉~鳩待峠間の車道が開通するまで、尾瀬ヶ原へのメインコースとして、アヤメ平に近い富士見峠から多くのハイカーが訪れ「天上の楽園」と称賛されましたが、まだ木道が設置されていなかったため、多くのハイカーが湿原に踏み込み、尾瀬で一番湿原の荒廃が著しかった場所でした。
昭和40年代より湿原の回復作業が始まり、しだいに植生が回復してきました。
晴れた日には、尾瀬ヶ原と違った角度で燧ヶ岳や至仏山が眺められ、尾瀬周辺の山々など360度の展望が楽しめます。

尾瀬は山岳地帯です。天気の急変に備えてレインウェアを必ず持参し、計画的に早めの行動を心がけてください。また、防寒着を用意し、気温に合わせて服装を調節できるようにしましょう。

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○八木沢道は八木沢橋の破損により当面の間通行できませんので、ご注意ください。詳細につきましては、【8/1更新】尾瀬ケ原(竜宮・見晴地区)から富士見峠の通行止めについてをご参照ください。
○至仏山開山しています。ルールやマナーを守って安全にお楽しみください。
・山ノ鼻から至仏山山頂に続く東面登山道は「上り専用」です。
・至仏山にはトイレがありませんので、携帯トイレをご準備ください。
☆公衆トイレのご協力金としていただいているチップに、PayPay(電子決済)が使えます。
どうぞご利用ください。
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オリジナルのバッジ・マグネットは、今シーズン終了いたしました。

尾瀬山の鼻ビジターセンター 川畑

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