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お出かけの際には、2025年シーズンオフ関連情報 についての確認をお願いします。

【※注意】
〇見晴キャンプ場でツキノワグマの目撃情報が増えています。詳しくは、見晴キャンプ場付近でのツキノワグマの目撃についてをご確認ください。遭遇した場合は、速やかにその場を立ち去るようにし、観察する、写真を撮るなどの行為はおやめください（人馴れ等の原因となります）。

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■天気：曇り

気温 ：14.8℃（9時）19.4℃（昨日の最高気温）10.1℃（今日の最低気温）

ブログをご覧のみなさま、こんにちは。

小春日和の昨日を終えて、ひんやりとした空気が漂っています。宿泊された方も下山口へ向かい、静かな尾瀬沼に戻りつつあります。

【尾瀬沼の黄葉】

尾瀬沼畔ではダケカンバの黄葉が見頃を迎えています。オオシラビソの深緑の中に点在する鮮やかな黄色に目を惹かれます。また、長蔵小屋裏手ではトチノキの黄葉が鮮やかに色づいていました。トチノキは葉の広げ方が手のひら（掌）のように見えるため、「掌状複葉」と呼ばれる葉の付け方をしています。そんなトチノキですが、尾瀬沼周辺は急激に冷え込むことがあり、黄葉のピークは例年一瞬で過ぎ去ってしまいます。一瞬の風景を大事にしたいものです。

【集う水鳥達】

尾瀬沼では水鳥達が次々と集まってきています。ヒドリガモは雄の頭の色が赤いことから「緋色（ひいろ）の鳥」が転じてヒドリガモと名付けられましたが、頭が鮮やかな赤色をした雄を見つけることはできませんでした。まだエクリプス（非繁殖期の羽色）から換羽の途中にあり雌と見分けがつきにくい個体が多いです。そんなヒドリガモですが、オオバンの後ろを追いかける姿をよく見かけます。ヒドリガモにはオオバンが潜水して採ってきた水草を横取りする習性があり、水草を狙って後ろをついていったのかもしれません。今日は水草を横取りするシーンを見かけませんでしたが、今後も注意深く観察していきたいと思います。

【大江湿原の草紅葉】

大江湿原は草紅葉と木々の黄葉がどちらも見頃を迎え、すっかり秋色です。草紅葉は写真からは単色の湿原が広がっているように見えますが、よくのぞき込むと様々な植物の姿が重なり合ってその色を作り出しています。マルバダケブキの果穂（綿毛）もそんな草紅葉の景色を作り出す構成要素の一つです。

【アオジ】

大江湿原では、イネ科植物に群がるアオジの群れを見かけました。アオジは夏の間も尾瀬で観察できる野鳥ですが、群れで行動していたので、もしかしたら北海道など北の方からやってきた個体なのかもしれません。アオジは渡りのルートを調べるための足環（足輪）がよく見られる野鳥として有名です。2023年には、鳥類標識調査によって日本国内の野鳥147,972羽に足環が取り付けられましたが、そのうち２割以上にあたる32,009羽がアオジだったというのですから驚きです。

鳥類標識調査は「足環などによって鳥を個体識別し、再捕獲や観察によって渡りや移動、寿命や繁殖開始年齢などの生態を解明すること」を主要な目的として掲げ、環境省および公益財団法人山階鳥類研究所によって実施されています。詳しくは鳥類標識調査＞調査結果のページから各年度のデータをご覧下さい。

紅葉も草紅葉も見頃となりましたが、他にも見どころはございます。今シーズンも残り僅か、秋深まる尾瀬をお楽しみにいらっしゃってはいかがでしょうか。

※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行する、クマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。

※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。防寒具、雨具を必ずお持ちください。

【アクセス】
※沼山峠口
　御池～沼山峠間のシャトルバスは10月26日（日）をもって運行を終了します。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。　
※大清水口
　大清水～一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第五弾」は、尾瀬沼の秋シリーズです。（オヤマリンドウ、沼尻の草紅葉、ヤマネ、ヤマネと紅葉）

尾瀬沼ビジターセンター