- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.10.07
2025年10月7日-尾瀬沼ビジターセンターより(会津駒ヶ岳の紅葉の様子)
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お出かけの際には、2025年シーズンオフ関連情報 についての確認をお願いします。
【※注意】
〇見晴キャンプ場でツキノワグマの目撃情報が増えています。詳しくは、見晴キャンプ場付近でのツキノワグマの目撃についてをご確認ください。遭遇した場合は、速やかにその場を立ち去るようにし、観察する、写真を撮るなどの行為はおやめください(人馴れ等の原因となります)。
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■天気:曇り時々雨
気温 :12.5℃(9時)15.5℃(昨日の最高気温)10.8℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさん、こんにちは。
尾瀬沼周辺は山霧に覆われ、時折小雨がちらつく朝を迎えました。朝は冷え込みも穏やかで過ごしやすい一日になるかと思われましたが、日中も気温が上がらず、外で立ち止まっていると寒さを感じる今日この頃です。
【大江湿原の様子】

大江湿原では草紅葉とともにダケカンバの黄葉も少しずつ見頃となってきました。尾瀬沼周辺の黄葉の最後の主役、カラマツのシーズンもまもなくです。
さて昨日、会津駒ヶ岳の巡回に行ってきました。昨日の燧ヶ岳の紹介に続いて、秋めく山の様子をお届けします。
【色づくカエデ】

キリンテからの登山道の山麓では青々としたブナの森が広がっていますが、標高1500m付近からは少しずつ色づくカエデの姿が見られるようになりました。
【ウルシにもいろいろ】

いち早く紅葉した姿を見せるウルシの葉。その紅葉の美しさから「麗(うるわ)しの木」が転じてウルシと呼ばれるようになったという説もあるようです。そんなウルシですが、尾瀬の森の中では2種類のウルシが見られます。高さ3m程の低木のヤマウルシとその名のとおりツタ状のツタウルシがありますが、それぞれ葉の付き方も特徴的です。ヤマウルシは鳥の羽のように葉が並んでいることから「羽状複葉」と呼ばれる葉の形態を持ち、ツタウルシの葉は3枚セットで見られるので「三出複葉」と呼ばれる葉の形態を持ちます。その他、中国原産の漆器や塗料の原料となるいわゆる「ウルシ」は日本中の森の中に野生化したものが生育しています。どのウルシもかぶれの原因となる「ウルシオール」を含みますので手を触れぬようお気をつけください。
【草紅葉の縦走路】


稜線の草紅葉は今がまさに見頃です。富士見林道の木道は細い箇所が多いです。すれ違いの際、湿原に下りないよう、登山道を引き返してすれ違いをするなど、自然への配慮を心掛けた登山をお願いします。また、草紅葉の湿原の地中では高山植物たちが静かに根を休めています。くれぐれもストックで湿原を突くことのないようご協力願います。
【稜線のカエデ】

稜線ではミネカエデの黄葉が見頃を迎え、斜面を黄色の絨毯のように埋め尽くしています。また、駒の小屋から20分程南にある岩場周辺ではよく似たコミネカエデの紅葉が見頃を迎えていました。この2つのカエデは黄葉と紅葉の違いだけではなく、葉の先端部分があまり伸びないとミネカエデ、よく伸びるとコミネカエデと判別することができます。
ところで、会津地方では葉の先端部分が伸びる近縁種のナンゴクミネカエデがわずかに見られる場所があるようで、大津又峠から駒の小屋までの登山道脇のミネカエデを可能な限り探してみましたが…ついぞ見つけることはできませんでした。
【稜線からの大展望】

富士見林道の魅力はなんといっても東側斜面に広がる大展望でしょうか。富士見林道ではぬかるみや灌木についた朝露や雨水により濡れやすい場所がありますので、スパッツやレインウェアの着用をおすすめします。
【駒の小屋周辺の草紅葉】


駒の小屋周辺の草紅葉もすっかり見頃です。朝晩は氷点下近くまで冷え込み、間もなく降雪となります。駒の小屋宿泊予定の方はダウンなどの防寒着をお持ちください。
その他、会津駒ヶ岳の登山道の様子はこちらの尾瀬情報<2025年10月6日ー会津駒ヶ岳の様子>をご覧ください。
※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行する、クマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。防寒具、雨具を必ずお持ちください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第五弾」は、尾瀬沼の秋シリーズです。(オヤマリンドウ、沼尻の草紅葉、ヤマネ、ヤマネと紅葉)

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