- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.10.03
2025年10月3日-尾瀬沼ビジターセンターより(山頂から始まる紅葉)
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お出かけの際には、2025年シーズンオフ関連情報 についての確認をお願いします。
【※注意】
〇見晴キャンプ場でツキノワグマの目撃情報が増えています。詳しくは、見晴キャンプ場付近でのツキノワグマの目撃についてをご確認ください。遭遇した場合は、速やかにその場を立ち去るようにし、観察する、写真を撮るなどの行為はおやめください(人馴れ等の原因となります)。
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■天気:晴れ時々曇り
気温 :10.2℃(9時)14.5℃(昨日の最高気温)2.7℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
早朝、尾瀬沼周辺は放射冷却ですっかり冷え込み、ビジターセンター前の木道の上に、うっすらと霜が降りていました。
【今日の尾瀬沼】

尾瀬沼周辺では紅葉が日に日に進んでいます。湿原の草紅葉は見頃、ダケカンバは色づき始め、カラマツはこれから、といったところでしょうか。
大江湿原の木々の紅葉はもう少し先になりそうですが、会津駒ヶ岳の山頂付近では草紅葉とともに木々の紅葉が見頃となっています。本日はその様子をお届けします。(撮影日:10月2日)
【山頂周辺の様子】


会津駒ヶ岳から中門岳にかけて、まだ目立った降霜もなく、黄金色の鮮やかな草紅葉が見られます。また、オオシラビソの深緑の合間から木々の葉が赤色や黄色に色づいた姿を見せていました。
【木々の紅葉】



ツツジ類やカエデ類を中心に稜線上の木々はすっかり見頃を迎えています。
ベニサラサドウダンは、その花色から「ベニ」の名がつけられたと推察できますが、紅葉の色も紅く、1年に2回も紅色を楽しむことができます。
ミネカエデの仲間は近縁種との判別が難しいのですが、豪雪地帯かつ標高の高い会津駒ヶ岳山頂付近で黄色の葉を見せているので、写真はミネカエデの葉と考えられます。葉が橙色や赤色の場合はコミネカエデ、雪の少ない場所ではナンゴクミネカエデの可能性があります。
オオカメノキは、別名「ムシカリ(虫食われ・虫狩)」とも呼ばれ、葉に虫食い跡が見られることが多い樹木です。しかし今回は、亀の甲羅のように立派で穴のない大きな葉が、鮮やかに紅葉している姿を見せてくれました。
【水場付近のブナ林の様子】

山頂から滝沢登山口にかけて、しばらくはオオシラビソ帯が続きますが、水場周辺でブナ林となります。このあたりはまだ色づき始めですので、これからの変化が楽しみです。
【ヤマウルシの紅葉】

そんな緑の森の中、いち早く紅葉した姿を見せているのはヤマウルシの木でした。鮮やかな葉に思わず手を触れたくなりますが、かぶれの原因となりますので触れないようにお気をつけください。林内に比べて登山道脇に姿が多いので、少し不思議に思いましたが、調べてみるとヤマウルシは陽当たりの良い場所で急速に生育する、いわゆる「陽樹」であり登山道脇に多いことに納得がいきました。
会津駒ヶ岳では稜線から麓にかけて緩やかに紅葉が進んでいきます。お好みのタイミングで足を運んでみてはいかがでしょうか。
※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行する、クマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。防寒具、雨具を必ずお持ちください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第五弾」は、尾瀬沼の秋シリーズです。(オヤマリンドウ、沼尻の草紅葉、ヤマネ、ヤマネと紅葉)

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