- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2025.09.18
2025年9月18日-山の鼻ビジターセンター(アヤメ平・横田代の草紅葉の様子)
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お出かけの際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願いします。
【※注意】
〇鳩待峠~山ノ鼻間でツキノワグマの目撃情報が増えています。遭遇した場合は、速やかにその場を立ち去るようにし、観察する写真を撮るなどの行為はおやめください(人馴れ等の原因となります)。
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■天気:曇りのち雨
気温:21.4℃(最高気温)15.3℃(最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
本日はアヤメ平・横田代の草紅葉の様子をお伝えします。
【草紅葉のアヤメ平】

アヤメ平は、粘り気の少ない溶岩が広がってできた楯状火山です。そのため平坦な溶岩台地となりました。360度の展望で、北西方向を見ると湿原と池塘越しに至仏山や平ヶ岳などの山容が望めます。

アヤメ平のベンチから南東方向を見ると、遠くに日光白根山などの山容を望めます。


アヤメ平の名前は、キンコウカの葉をアヤメと間違えて名付けてしまったと言われています。それほど、たくさんキンコウカが生育している場所で、現在その葉がオレンジ色に色づき、草紅葉に鮮やかな色を添えています。
【草紅葉の横田代】

アヤメ平から歩き、横田代に到着すると木道脇で仲良しの木が出迎えてくれます。草紅葉の湿原の向こうには、堂々とした至仏山の山容と、その左手には円錐形の笠ヶ岳の山容も望めます。


アヤメ平と横田代間の林内では、ナナカマドの実が真っ赤に色づいています。もうすぐ葉も真っ赤に色づき始めることでしょう。ナナカマドの名前は、七度窯に入れても燃えないことに由来しています。ナナカマドは質の硬い堅炭(かたすみ)となり、火力が強く火持ちがよい炭になったそうです。
【富士見峠~アヤメ平間での風景】

富士見峠から歩き林内を抜けると東側が開け、近くの森が眼下に広がり、遠くに片品村の家並みや赤城山などの山容も広がります。ここを通るとき、いつもこの壮大な景色に目が釘付けになりますが、写真では十分にその様子を伝えきれないのが残念です。
現在、尾瀬ヶ原やアヤメ平の草紅葉の進み具合のお問い合わせが多くなっています。尾瀬ヶ原では、グリーンが残る草紅葉、アヤメ平は尾瀬ヶ原より標高が高いのでさらに進んでいる草紅葉です。湿原の色づきは日に日に変化していますが、その日その日の草紅葉をお楽しみいただける時期となりました。どうぞ、尾瀬の秋を堪能に訪れてみてはいかがでしょうか。
尾瀬は山間地です。寒暖差が大きいため、防寒着を用意し、気温に合わせて衣服の調節ができるようにしましょう。また、午後になると天気が急変し雷雨になることがあります。必ずレインウェアを持参し、計画的な登山で早めの行動を心がけてください。
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○八木沢道は八木沢橋の破損により当面の間通行できませんので、ご注意ください。詳細につきましては、【8/1更新】尾瀬ケ原(竜宮・見晴地区)から富士見峠の通行止めについてをご参照ください。
○至仏山開山しています。ルールやマナーを守って安全にお楽しみください。
・山ノ鼻から至仏山山頂に続く東面登山道は「上り専用」です。
・至仏山にはトイレがありませんので、携帯トイレをご準備ください。
☆公衆トイレのご協力金としていただいているチップに、PayPay(電子決済)が使えます。
どうぞご利用ください。
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【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
山の鼻ビジターセンター窓口にて、ご寄付をしていただいた方にオリジナルのバッジ・マグネットを差し上げています。
2025年「第四弾」は「昔日の尾瀬と愛らしい生き物たち」です。

尾瀬山の鼻ビジターセンター 渡辺











