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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2025.09.16

2025年9月16日-尾瀬沼ビジターセンターより(にぎやかな秋)

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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================

■天気:晴れ

気温 :17.6℃(9時)21.7℃(昨日の最高気温)12.0℃(今日の最低気温)

ブログをご覧の皆さまこんにちは。

久しぶりに青空が広がった大江湿原では、三連休が明け、人影もまばらで、静かな世界が広がっていました。しかし、湿原の中に佇んでいると、動物たちの息づかいや、色とりどりの植物たちの姿から、実はとてもにぎやかな雰囲気も感じられます。

【本日の大江湿原】

黄金色に染まった湿原と青空の対比が美しい季節になりました。これから湿原は一ヶ月かけてゆっくりとその色を変化させていきます。これからの草紅葉に期待が高まります。

【弾ける綿毛】

日中、気温も上がり暖かな空気の中でヤナギランの綿毛が弾けふわふわと青空を舞っていました。

【悠々と旋回】

秋空の下、トビが悠々と空を旋回していました。ジッ…と尾瀬沼を見つめていたので何か獲物を探していたのでしょうか。

【実りの秋】

湿原内ではお花よりも結実する植物が目立つようになりました。その中でもアブラガヤはその代表格でしょうか。風に揺られる姿はまるで水稲のようであり、昔の人が湿原を「田代」と呼んだのにも納得がいきます。そんなアブラガヤの根元ではガサガサと生き物の気配がしてきました。3分ほど静かに待ってみると…

【ガサガサ音の正体は…】

ひょこっと、マガモが顔を覗かせてくれました。かなり近い距離にいたのですが、アブラガヤが密生していたため、その姿を見つけるのに少し時間がかかりました。
このマガモ、一見すると羽の色からメスのようにも見えますが、くちばしの上部にある茶色い部分が小さく、黄色が多めなので、もしかすると「エクリプス」(カモ類のオスが繁殖期後に羽色を地味に変える状態)かもしれません。子育てもひと段落したのか、のんびりと食事にいそしんでいました。

【尾瀬のお花の最終ランナー】

エゾリンドウの姿も増え、尾瀬のお花シーズンは最終局面に差し掛かってきました。しかし、ふわふわと舞うヤナギランの綿毛、飛び交うトンボ、虫たちの息づかい、四方八方から響き渡る野鳥たちの鳴き声、湿原と森林を飾る数々の実……尾瀬の秋はにぎやかな雰囲気が漂い、まだ冬の寂しさは感じさせない今日この頃です。是非、皆様も身の回りで秋のにぎやかさを探してみてください。

※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行するとかクマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。

※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。

【アクセス】
※沼山峠口
 御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
 大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第五弾」は、尾瀬沼の秋シリーズです。(オヤマリンドウ、沼尻の草紅葉、ヤマネ、ヤマネと紅葉)

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