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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025（令和7）年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================

■天気：曇り

気温 ：18.9℃（９時）23.9℃（昨日の最高気温）17.6℃（今日の最低気温）

ブログをご覧の皆さまこんにちは。

大江湿原は日に日に空気がひんやりとしてきており、散策しているとさわやかな風が吹き抜け、秋が近づいていることを感じさせてくれます。

【本日の大江湿原】

さて、大江湿原だけではなく、尾瀬の山々にも少しずつ秋の気配が漂ってきています。今日は秋が近づく会津駒ヶ岳と燧ヶ岳の様子をご紹介します。

まずは会津駒ヶ岳の様子をお送りします。（写真撮影日９月７日）

【緑ももうすぐ見納め】

登山道中のブナの森や稜線の湿原の緑は盛夏の頃に比べると少しずつ色が変化し、もうまもなく緑の世界も見納めとなりそうです。

【湿原を彩る花々】

①緑色の稜線ではオヤマリンドウの青いシルエットが目立ちます。②駒の大池の周りではチングルマの花穂がふわふわとした綿毛をまといゆらゆらと揺れています。③ハクサンフウロは一株だけ花の姿を見る事ができました。湿原は夏から秋へ移りつつありましたが、夏のなごりを少しだけ、感じさせてくれました。④季節外れのミツバオウレンが一株だけ、駒の小屋のトイレの向かいにひっそりと咲いていました。トイレを出てすぐのところにありますのでよく目を凝らして湿原内をのぞき込んでみましょう。

【木道、少しずつ新しくなっています】

会津駒ヶ岳では毎年、少しずつ木道を新しく敷設し直しています。木道敷設にはヘリコプターによる資材搬送を伴うため、莫大なコストがかかります。また、工員の方は数週間に渡って、山小屋に缶詰になり作業を行うなど、様々な努力が必要となります。木道を長持ちさせるためにも、くれぐれもアイゼンをつけたまま木道上を歩かないようお気をつけ下さい。

続いて燧ヶ岳の様子をお送りします。（写真撮影日９月８日）

【広沢田代の様子】

草紅葉はまだ先ですが、キンコウカの数も多く、鮮やかな様相が見られるのではないかと期待が高まります。山霧の中、オオシラビソのシルエットが池塘に写り、ゆらゆらとゆらめく姿が印象的でした。

【木道からのはみ出し厳禁】

尾瀬国立公園全体では約６０kmの木道が敷設されています。広いエリアを一度に改修することは難しく、どうしてもその進捗はゆっくりとなります。木道は本来、湿原を守る為に整備されているはずですが、壊れた木道を避けて湿原の中に入り込むことになっては本末転倒です。湿原に入らないよう、足元を確認しながらお進みください。また、前方から人が来た際は湿原に入らず、少し引き返して広いところですれ違いましょう。

【山頂からの景色】

この季節、山頂や稜線では直射日光が降り注ぎ、暑く感じることもあれば、突然の大雨や強風で身体が冷え込むこともあります。夏山と秋山、両方への備えをもって登山に臨んでください。

なお、燧ヶ岳のその他の登山道やお花の様子については、こちらの尾瀬情報＜2025年9月8日ー燧ヶ岳の様子＞をご覧下さい。

【美しい自然を後世へ】

最後に会津駒ヶ岳山頂から臨む燧ヶ岳（中央奥）と至仏山（右奥）をお送りします。

どこまでも続く会津駒ヶ岳の稜線と遠方にそびえる燧ヶ岳と至仏山。尾瀬のこの風景をいつまでも守っていきたいものです。

※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行するとかクマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。

※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。

◆秋の特別トークショーのお知らせ
　9月14日に歩荷さんをお呼びしてのトークショーを予定しています。参加費は無料です。 詳しくは、こちら＜【尾瀬沼ビジターセンターのイベント情報】（歩荷さんトークショー）＞をご覧ください。

【アクセス】
※沼山峠口
　御池～沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
　大清水～一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第四弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。（三本カラマツ、ハクサンコザクラ、ヤマネ、アサギマダラ）

尾瀬沼ビジターセンター