- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.09.04
2025年9月4日-尾瀬沼ビジターセンターより(実りの尾瀬)
=============================================================
尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================
■天気:曇り
気温 :19.5℃(9時)24.0℃(昨日の最高気温)16.5℃(今日の最低気温)
こんにちは♪
当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
尾瀬沼周辺では、吹き抜ける涼風が葉の雫を落としている朝でした。燧ヶ岳上空の厚い雲は次々に入れ替わり、青空が見えては隠れての天気となっています。
【大江湿原の様子】

大江湿原はいつも以上に瑞々しく感じます。徐々に始まった草紅葉も、心なしかしっとりしているように感じられます。
【オクトリカブトの花と実】

オクトリカブトの花は大江湿原に数多く見られますが、徐々に実をつけ始めています。来年に向けて、実りの準備を始めているようです。
【コオニユリの実】

こちらはコオニユリです。立派な実をつけ、中には種が数多く入っています。
【ニッコウキスゲの種】

ニッコウキスゲは種は完全に成熟し、中の黒い種が覗き込めるようになっています。周りに散ることで、より多くの芽吹きを期待します。
【ツルコケモモの実】

こちらも大江湿原にある、ツルコケモモです。湿原内に数多く見られますが、地面に這うように延びてとても低い位置に生育しているため、注意深く確認しないと見逃してしまいます。
【イワナ】

途中、大江湿原の奥ッ沢にイワナを見つけました。橋を通過する際になるべく静かに歩いて覗いてみると、橋の下で見かけることがあるかもしれません。このときは二尾のイワナが並んで泳いでいました。
イワナも10月には産卵期を迎えるため、沢沿いに多く見られるようになります。
【ヤブキリ】

夜になると多くの虫の大合唱が聞こえるようになりました。特にこのヤブキリなど、キリギリスの仲間の声がとても響いています。
キリギリスが鳴く理由はいくつか挙げられますが、メスへのアピール、求愛もその一つとなっています。子孫を増やすため、羽を傷めながら懸命に鳴き続けています。
尾瀬沼では、お花のリレーも終盤に差し掛かろうとしています。静かな尾瀬を楽しむには、これからが最高のシーズンかもしれません。ぜひ皆さんも、今の尾瀬を楽しんでみてはいかがでしょうか。
※尾瀬沼地区においてツキノワグマの目撃報告があります。大江湿原と釜ッ堀湿原にクマ鐘を設置してあります。ツキノワグマと遭遇しないように、クマ鐘を鳴らして通行するとかクマ鈴を携行するなどの安全対策をお願いします。詳しくはこちらをご覧ください。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。
◆秋の特別トークショーのお知らせ
9月14日に歩荷さんをお呼びしてのトークショーを予定しています。参加費は無料です。 詳しくは、こちら<【尾瀬沼ビジターセンターのイベント情報】(歩荷さんトークショー)>をご覧ください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第四弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。(三本カラマツ、ハクサンコザクラ、ヤマネ、アサギマダラ)

尾瀬沼ビジターセンター











