- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2025.09.05
2025年9月5日-山の鼻ビジターセンター(研究見本園の様子)
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お出かけの際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願いします。
【※注意】
〇鳩待峠~山ノ鼻間でツキノワグマの目撃情報が増えています。遭遇した場合は、速やかにその場を立ち去るようにし、観察する写真を撮るなどの行為はおやめください(人馴れ等の原因となります)。
関連して、尾瀬山ノ鼻キャンプ場は現在営業休止となっております。詳しくはこちらをご確認ください。
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■天気:雨のち曇り
気温:20.6℃(最高気温)17.3℃(最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。本日は、研究見本園の様子をお伝えします。
【早朝の様子】

雨上がりの朝、雲間が茜色に染まり夜明けを迎えました。秋雨が湿原を潤し、また季節が進むように感じます。
【池塘の様子】

池塘や湿原の色づきも進んでいるようです。
【観察できた植物たち】


秋の訪れを感じさせるアケボノソウや、お花リレーの最終ランナーとなるエゾリンドウが増えてきました。


ミヤマアキノキリンソウは木道を黄色く彩るかのようにあちらこちらで、秋の気配を漂わせるオオニガナはその名の通り背丈を伸ばし、研究見本園の中通りで見ることができます。


幽玄なオクトリカブトは開花が進み、ミヤマワレモコウは秋の初風に揺れていました。


研究見本園の中通りで白いツリガネニンジンを見つけました、雌しべの清楚な青さが印象的です。イワショウブは湿原に白く点を散りばめたように広がっています、中には赤く色づき始めている花もありました。


他にも、去りゆく尾瀬の短い夏を惜しむように様々な花たちが咲き誇っていました。


実りの秋も進んでいます。ズミやオオマルバノホロシの実が真っ赤に熟していました。
【ウメバチソウ】


ウメバチソウの雄しべは一日に一本、外側に伸びます。ゆえに伸びた雄しべを数えることで、開花して何日経ったのかが分かります。左の写真は開花初日、右の写真は雄しべが二本伸びているので開花して三日経っています。花の不思議な仕組みですね。
尾瀬は山間地です。寒暖差が大きいため、防寒着を用意するとともに熱中症に注意していただき、十分な水分補給及び休憩を取るようお願いいたします。
また、午後になると天気が急変し雷雨になることがあります。必ずレインウェアを持参し、計画的な登山で早めの行動を心がけてください。
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ツキノワグマに御注意ください。ツキノワグマとの共存
山ノ鼻地区の研究見本園内はツキノワグマが集中する場所ですので、入山者の皆さんの安全を第一として研究見本園の一部を一時閉鎖しています。ご理解とご協力をお願いすると共にクマ鈴の携帯や、声を出すなど安全対策をお願いいたします。
・至仏山入口は、研究見本園入口と共通ですので、至仏山へ行かれる方は十分注意して通行してください。
・朝、夕のクマの活動時間では、遭遇する危険性が高くなります。16:00以降の研究見本園の散策は、控えていただきますようお願いいたします。

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○八木沢道は八木沢橋の破損により当面の間通行できませんので、ご注意ください。詳細につきましては、【8/1更新】尾瀬ケ原(竜宮・見晴地区)から富士見峠の通行止めについてをご参照ください。
○至仏山開山しています。ルールやマナーを守って安全にお楽しみください。
・山ノ鼻から至仏山山頂に続く東面登山道は「上り専用」です。
・至仏山にはトイレがありませんので、携帯トイレをご準備ください。
☆公衆トイレのご協力金としていただいているチップに、PayPay(電子決済)が使えます。
どうぞご利用ください。
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【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
山の鼻ビジターセンター窓口にて、ご寄付をしていただいた方にオリジナルのバッジ・マグネットを差し上げています。
2025年「第四弾」は「昔日の尾瀬と愛らしい生き物たち」です。

尾瀬山の鼻ビジターセンター 新倉











