- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.08.07
2025年8月7日-尾瀬沼ビジターセンターより(燧ヶ岳の様子)
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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================
■天気:雨
気温:15.8℃(9時)24.6℃(昨日の最高気温)15.0℃(今日の最低気温)
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
昨日は、静岡にて41.4℃が観測され、全国歴代2位タイ記録となったとのニュースが駆け抜けました。まだまだ酷暑が続くようですが、本日は二十四節気の【立秋】です。夏の暑さが極まり、秋に向けて季節が移り変わり始める頃とされています。尾瀬沼周辺は朝から雨が降り、長袖シャツにレインウェアを羽織るとちょうどよく感じる気温です。ここでは、暦どおりに季節が流れているのかなと感じています。
【雨の大江湿原】

大江湿原を縫うように流れる大江川の流れは速く、時折、湿原を風が強く吹き抜けていきます。久しぶりのたっぷりとした雨に湿原の植物たちはいきいきしているようです。
【サワギキョウ】

秋の雰囲気をまとうサワギキョウが大江湿原のあちらこちらで見られるようになってきました。すらりとした茎に、落ち着いた紫色の花が長い穂のようになって咲き、花は切れ込みが深く独特な形をしています。
【トモエシオガマ】

トモエシオガマが、大江第二橋付近で、他の植物に隠れてひっそりと咲いていました。背丈の低い花で、上から見ると、花は渦巻き状、巴(ともえ)のように咲きます。
さて、昨日、燧ヶ岳の巡回を行いましたので、燧ヶ岳の登山道の状況について報告します。私が担当したルートは、御池登山口より入山して俎嵓へ登頂し、長英新道を経てビジターセンターへ至るルートです。御池登山口から俎嵓までの登山道は、熊沢田代の傾斜湿原など見どころが多く、晴れていれば、会津駒ヶ岳や越後の山々の眺望も楽しむことができます。標高差は約800メートルあり、急坂が連続するため、歩きごたえのある登山道といえます。登山道上にはトイレは設置されていないため、入山口で必ずトイレを済ませ、万一に備えて携帯トイレを持参しましょう。
【広沢田代 撮影日:令和7年8月6日】

【熊沢田代 撮影日:令和7年8月6日】

広沢田代、熊沢田代はキンコウカが見頃を迎えていました。鮮やかなレモンイエローの彩りが、どこまでも広がる湿原に映えます。
【8合目を過ぎて振り返ると 撮影日:令和7年8月6日】

8合目を過ぎてこれまで歩いてきた道を振り返ると、ミニチュアのように可愛らしい熊沢田代を楽しむことができます。ガレ場などの難所を乗り越えた先にはご褒美のような風景が広がっています。
【オヤマリンドウとミヤマアキノキリンソウ 撮影日:令和7年8月6日】

御池登山道9合目や長英新道9合目付近は風が強く吹き抜ける場所ですが、厳しい環境のなかでもオヤマリンドウやミヤマアキノキリンソウがたくましく咲いていました。
【マルバダケブキ 撮影日:令和7年8月6日】

長英新道6~8合目付近の登山道沿いではマルバダケブキを楽しむことができます。登りも下りも一番体力的に厳しくなる区間ではありますが、花々の朗らかな雰囲気に励まされ、歩みを進めることができます。蕾をたくさんつけた株が多く見られたので、しばらくの間お楽しみいただけそうです。
登山道の詳しい状況は、2025年8月6日ー燧ヶ岳の様子をご覧ください。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第三弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。(ヒツジグサ、ヤマネとニッコウキスゲ、ニッコウキスゲ、沼尻)

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