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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2025.07.31

2025年7月31日-尾瀬沼ビジタセンターより(青空の大江湿原)

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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================

■天気:晴れ

気温:20.2℃(9時)24.9℃(昨日の最高気温)10.6℃(今日の最低気温)

ブログをご覧のみなさま、こんにちは。

7月も最後の日になりました。このところ、昼過ぎ頃までは安定した晴天が続いており、燧ヶ岳に登る方々も多いように感じます。頂上からは、きっと尾瀬沼や尾瀬ヶ原がよく見えることでしょう。大江湿原の三本カラマツも青々と、天に向かって立っています。

【尾瀬沼と三本カラマツ】

【コバギボウシの奥にベンチで休む人々】

日が照ると暑く感じる湿原ですが、吹く風に揺られるコバギボウシが涼しさを添えてくれます。沼山峠から来ると最初のベンチで休んでいる人たちの談笑が聞こえてくるようです。

【コオニユリのつぼみと花】

明るいオレンジ色の彩りを添えるコオニユリ。花びらが反り返って咲きますが、つぼみは内向きにふくらんでいます。では、どうやって反り返るのでしょうか。

【開きかけたコオニユリ】

開いたばかりは下向きだった花びらが水平になり、時間が経つと反り返ります。

【ヤナギランとイチモンジセセリ】

ビジターセンター近くに咲いているヤナギランにイチモンジセセリが止まっていました。翅(はね)の裏側に4つの銀紋が一文字に並んでいるセセリチョウです。よく見ると、チョウの口から細い管が出ています。蜜を吸っているのですね。

さて、今日は木道修理の様子をお伝えします。

今年は雪が多かったため、木道の痛みが激しいと感じます。尾瀬の冬は、気温がマイナス30度にまで下がります。木道についた傷から水分が入ると、そこが凍って木道にひびが入ります。そのひびに入った水分が凍るとさらにひびが大きくなり、割れていきます。

キャップのついていないストックで木道を突いたり、雪が残っている時期にアイゼンやチェーンスパイクを付けたまま木道の上を歩くと、小さな傷の原因になるのです。

舗装道路が通っていない尾瀬で、工事をするのは人の手です。ヘリコプターでビジターセンター近くに下ろされた木材を数キロ離れた現場まで担いで運び、修理します。沼山峠から大江湿原に出る場所の傷んだ木道を、限られた材料でどうやって直すかを検討しています。

【木道の修理の仕方を検討中】

痛みが激しい方の板を削り取り、使える方の板と高さを合わせて新しい板をはめ込むことにしました。尾瀬を訪れる人がなるべく歩きやすくなるように、足の運び方を考えて修理します。

【修理の様子】

尾瀬を守るために働いていく人々はたくさんいます。

尾瀬が大好きで、ずっとずっと尾瀬を楽しみたいと思っている皆さん、「ストックにキャップを付ける、アイゼンで木道に乗らない」など、私たちにできることはあります。ぜひご協力をお願いします。

※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。

【アクセス】
※沼山峠口
 御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
 大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第三弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。(ヒツジグサ、ヤマネとニッコウキスゲ、ニッコウキスゲ、沼尻)

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