- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2025.07.27
2025年7月27日-尾瀬沼ビジターセンターより(命のリレーと外来種の駆除)
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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================
■天気:晴れ一時雨
気温:20.2℃(9時)24.5℃(昨日の最高気温)13.1℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
ここのところ連日のように、午後は一時的な豪雨に見舞われます。尾瀬を訪れる際はいつ雨が降っても大丈夫なように、ザックから出しやすい位置にレインウエアをご用意ください。
大江湿原のニッコウキスゲはほぼ終わりを迎えましたが、コバギボウシ、ヤナギラン、ミヤマワレモコウなどお花のリレーが続いています。その傍らで、少し前の主役だったお花たちが来年に向け実を膨らませています。ひとつの植物の「命のリレー」、その姿をご覧ください。

もちろん、今が盛りのお花もたくさん咲いています。
【コオニユリ】

下向きの鮮やかなオレンジの花。数日前に咲き始めたばかりで、蕾も多いのでまだしばらく楽しめそうです。
【コバギボウシとミヤマワレモコウ】

コバギボウシも今の主役のひとつです。こちらの蕾もたくさんあります。ここではミヤマワレモコウが色を添えていました。
【キンコウカ】

大江湿原の木道から間近に見えるキンコウカ群生地。直径わずか1m強ですが、可愛らしい姿を楽しめます。
【ヤナギラン】

ヤナギランも盛りとなってきました。この写真はヤナギランの丘に向かう途中で撮影したもので、遠景に三本カラマツを捉えてみました。
さて、昨日(7/26)は外来種のオオハンゴンソウの駆除作業のため、小沢平(こぞうだいら)まで行ってまいりました。尾瀬に関係する自治体・ガイド・ボランティアの皆さんなど総勢40名以上で森に分け入り、暑いなか約2時間の作業でゴミ袋にして57袋、軽トラック2台の荷台を満杯にする量を駆除しました。
暑い中、参加者の体調も考慮するとオオハンゴンソウを根絶するまでの作業時間は取れませんが、いつの日か皆様の努力が実り、尾瀬からオオハンゴンソウが消える日を願ってやみません。
【オオハンゴンソウ】

オオハンゴンソウの花は黄色いのですが、まだその状態になっているものは見当たらず写真のように咲きかけのものが見られる段階でした。この状態までに駆除できると、種によって増えることを防止できます。
【作業風景】

葉の形を頼りにオオハンゴンソウを見分け、根を残さないように除去します。
【駆除したオオハンゴンソウ】

集めたオオハンゴンソウは、檜枝岐村まで運ばれて焼却処理されます。
【今回の参加者】

終了後の記念撮影です。こんなに多くの参加者が2時間たっぷり、暑い森の中でオオハンゴンソウ駆除を頑張りました。皆様たいへんお疲れ様でした。
※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。
【アクセス】
※沼山峠口
御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第三弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。(ヒツジグサ、ヤマネとニッコウキスゲ、ニッコウキスゲ、沼尻)

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