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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2025.07.17

2025年7月17日-尾瀬沼ビジターセンターより(花の移り変わりとともに)

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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025(令和7)年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================

■天気:曇り

気温:19.1℃(9時)25.1℃(昨日の最高気温)14.9℃(今日の最低気温)

こんにちは♪
当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日は朝から冷たい風が吹き、木道を歩く人を涼やかにさせてくれます。
陽が差すこともほぼないため、実際の気温よりも体感温度は低く感じる一日となっています。

【大江湿原(土塁跡付近)のニッコウキスゲ】

そんな尾瀬沼では、大江湿原でニッコウキスゲが見頃を迎えています。三連休直前ということもあり、平日にもかかわらず多くの人が尾瀬沼に訪れています。

【大江湿原(第2大江橋南側)のニッコウキスゲ】

大江湿原の中でも、場所によって咲く花が異なり、また咲く時期も微妙に違います。縦断することによって、なにか新しい発見があるかもしれません。

【ネジバナ】

ニッコウキスゲの根元では、背の低い小さな花も咲き始めています。このネジバナも小さく目立たない花ですが、小さな可愛いピンクの花弁をつけています。花をよく観察すると、ラン科であることがわかります。

【コバギボウシの蕾】

木道脇にはコバギボウシが蕾を膨らませています。花は次から次へと移り変わり、訪れる人をより楽しませてくれます。

【ノアザミに集まるセセリチョウとハナアブ】

お花を楽しみにしているのは人間だけではありません。花の蜜を一所懸命に集める虫たちもまた、様々な花の開花を楽しみにしています。これからたくさんの虫たちが花に集まってきます。

【ハナニガナを吸蜜するセセリチョウ】

こちらのセセリチョウも長い口吻を巧みに動かし、ハナニガナの花から蜜を吸っています。また、花もたくさんの虫に集まってもらうことにより、受粉の助けを担ってもらっています。

【ヨツバヒヨドリ】

大江湿原横の丘には、ヨツバヒヨドリが咲こうとしています。この花の蜜には、アルカロイドという毒性が含まれており、アサギマダラ(蝶)はこの蜜を吸って体内に取り込むことで鳥などに捕食されにくくなり、身を守るという生存戦略を行っています。

【キアゲハの幼虫】

大江湿原のミヤマシシウドの葉に、キアゲハの幼虫を見つけました。カメラのレンズを近づけすぎたところ、臭角(しゅうかく)を出して威嚇しています。このオレンジ色の臭角は刺激を受けると体内から押し出され、独特の臭いを放つことにより天敵から身を守ります。

【タケシマランの実】

こちらはタケシマランの実です。非常に小さく可愛らしいお花をつけたタケシマランでしたが、今は葉の下にひっそりと実をつけています。

お花とそこに集まる生き物。そしてそれを捕食するもの。さらに上位の捕食者。この豊かな尾瀬の自然の中で生命のサイクルが保たれ、その一端を目にすることができます。
みなさんもぜひ尾瀬にお越しになって、移りゆく自然と触れ合ってみてください。

※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。

【アクセス】
※沼山峠口
 御池~沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
 大清水~一ノ瀬間の低公害車は運行中です。詳しくは、片品村HPをご確認ください。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第三弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。(ヒツジグサ、ヤマネとニッコウキスゲ、ニッコウキスゲ、沼尻)

尾瀬沼ビジターセンター

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