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尾瀬では、まだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
尾瀬においでになる際には、2025（令和7）年シーズンについての確認をお願い致します。=============================================================

■天気：曇り時々雨
気温：17.7℃（９時）26.9℃（昨日の最高気温）12.2℃（今日の最低気温）

ブログをご覧のみなさん、こんにちは！

ニッコウキスゲが見頃になり、この週末は沢山のハイカーが訪れ、思い思いに絶景をカメラに収めていました。特に尾瀬看板や小淵沢田代分岐のベンチ周りはニッコウキスゲの密度が高く、人気の場所でした。

【小淵沢田代分岐のベンチ】

【三本カラマツを見ながら歩く、ニッコウキスゲに囲まれた木道】

さて、ビジターセンターの周りでもニッコウキスゲは見ることができますが、今回はその他の植物の変化に目を向けてみました。

【コバイケイソウの四変化】

上段左：これから咲こうとしている蕾が大江湿原にありました。
上段右：大江湿原ではまだ白いお花も見ることができます。
下段左：早く咲き始めた釜ッ堀湿原では、花が咲き終わり実を結ぶ準備をしている株が多いです。
下段右：中にはもう実が大きくなり始めている株もあります。

【サクランボ状に結実したミネザクラ】

第一展望デッキ脇のミネザクラには実ができていました。最初はピンク、徐々に黒っぽくなってきます。実が無くなり軸だけ残っているものもありました。

【サンカヨウ】

少し前まで大人気だった、「水に濡れると花びらが透明になる」サンカヨウ。今は実が大きくなり、来年への準備を進めています。
実の写真を手に「来年こそは絶対に花を見に来ます！」と窓口でおっしゃっていたお客様が印象的でした。

【釜ッ堀観察番外編】

木道の、昨日は無かった位置に鹿の足跡がありました。この時期、大江湿原は防鹿柵で覆われていて鹿が来ないのですが、その他の場所では夜な夜な鹿が訪れ植物を食べています。暗視スコープで観察しているとジッとこちらを見返してきます。

最後にお花を。大江湿原ではいまニッコウキスゲが主役ですが、足元に目を向けると可愛いお花が見つかります。

【サワラン】

ピンクの花で個体によって濃淡が違います。色豊かなピンクを楽しんでください。

【トキソウ】

サワランと同じくラン科のお花です。雨に濡れ閉じていたので「色の薄いサワラン？」と間違えそうになりました。数が少ないので、目を凝らして探してくださいね。

【オトギリソウ】

黄色い花びらと、まるで花火のように飛び出た雄しべが可憐です。

いかがでしたか？次の週末は三連休、ニッコウキスゲ目当てのお客様でかなり混雑が予想されます。平日のうちに静かに花々を楽しむのはいかがでしょうか。

※尾瀬では、森の中と湿原で体感温度が違います。遮るものがない湿原では、晴れの日は暑く、風が吹くと寒く感じます。また、天候が変わりやすく、急に大雨が降ることもあります。帽子や日焼け止め、雨具を必ずお持ちください。

【アクセス】
※沼山峠口
　御池～沼山峠間のシャトルバスは運行中です。詳しくは、会津バスHPをご覧ください。
※大清水口
　大清水～一ノ瀬間の低公害車は、6月14日（土）より運行開始しています。詳しくは、片品村HPをご確認ください。

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2025年「第三弾」は、尾瀬沼の夏シリーズです。（ヒツジグサ、ヤマネとニッコウキスゲ、ニッコウキスゲ、沼尻）

尾瀬沼ビジターセンター