- 山の鼻ビジターセンターブログ
- 2024.08.11
2024年8月11日-山の鼻ビジターセンターより(山ノ鼻周辺・尾瀬ヶ原の様子)
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尾瀬にお出かけの際には、2024(令和6)年シーズンについての確認をお願いします。============================================================
■天気:曇り
■気温:23.3℃(最高気温)16.4℃(最低気温)
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
本日は三連休の中日、大勢のハイカーで賑わう尾瀬ヶ原でした。
至仏山の東面登山道へ(写真左)、尾瀬ヶ原へ(写真右)たくさんの方々が向かっていました。(AM7:30ごろ)
【研究見本園から見た至仏山】
AM10:30ごろの至仏山。山頂の雲が取れてきました。朝、登山口に向かった皆さんは東面登山道から尾瀬ヶ原の景色を見られたことでしょう。
【サワギキョウ】
【ミヤマワレモコウ】
サワギキョウは①のような紫が濃い花がほとんどですが、②のような薄紫の花、稀に③のような白い花もあります。ミヤマワレモコウは④のような赤紫の花がほとんどですが、⑤のような生り始めの苺みたいな色の花を発見しました。同じ花でも色の違いに注目して観察するのも楽しいものです。
【咲き出した花】
どちらも尾瀬の短い夏の終わりに咲く花で、大きさは2.5cm~3cmです。アケボノソウの花びらに2個ずつ黄緑色の蜜腺溝がついていて、ここにアリが来ることが多いです。ウメバチソウの雄しべに見える細い腺体は仮雄しべで、本当の雄しべは白く太い5本です。仮雄しべは退化して花粉を作らなくなったものですが、よく見ると透明できらきらした液体を付けていて、これが甘いので虫が来ます。仮雄しべは形を変えても虫を誘う役目をしています。どちらの花も受粉をするために工夫を凝らし、それが花の造形に一役買って、私たちを楽しませてくれていますね。
尾瀬に訪れる際は、衣服の調整や水分補給など暑さ対策と、また天気の急変に備えてレインウェアを必ず持参してお越しください。
【お知らせ】
◎三条ノ滝園地において、老朽化した展望台の改修工事が始まりました。
詳細につきましては、三条ノ滝園地通行止めのお知らせ をご参照ください。
◎富士見峠の公衆トイレは、故障のためご利用できません。ご注意ください。
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ツキノワグマに御注意ください。ツキノワグマとの共存
ツキノワグマによるミズバショウの実の採食が活発になっています。
特に、山ノ鼻地区の研究見本園内はツキノワグマが集中する場所ですので、入山者の皆さんの安全を第一として研究見本園の一部を一時閉鎖することとなりました。ご理解とご協力をお願いすると共にクマ鈴の携帯や、声を出すなど安全対策をお願いいたします。
・至仏山入口は、研究見本園入口と共通ですので、至仏山へ行かれる方は十分注意して通行してください。
・朝、夕のクマの活動時間では、遭遇する危険性が高くなります。16:00~6:00の間の研究見本園の散策は、控えていただきますようお願いいたします。
・詳しくは、こちらをご覧ください。
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☆公衆トイレのご協力金としていただいているチップに、PayPay(電子決済)が使えます。
どうぞご利用ください。
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【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
山の鼻ビジターセンター窓口にて、ご寄付、募金、協力金等をしていただいた方にオリジナルのバッジ・マグネットを差し上げています。
「第三弾」「尾瀬の人気者シリーズ」なんと12種類!お好みの人気者は見つかりましたか。
尾瀬山の鼻ビジターセンター 渡辺