- 尾瀬沼ビジターセンターブログ
- 2024.08.02
2024年8月2日-尾瀬沼ビジターセンターより (この上ない晴天!)
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尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。現在、尾瀬沼周辺の売店は営業していない日もあります。(昼食営業は一部のみ)自動販売機もありませんので、食べ物や飲み物のご持参をおすすめします。
お出かけの際には、2024(令和6)年シーズンについての確認をお願いします。============================================================
■天気:晴れ
■気温:22.0℃(9時)28.5℃(昨日の最高気温)12.4℃(今日の最低気温)
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
昨日の梅雨明けを受けて、今日はこの上ない晴天です。からっとした空気と気持ちの良い青空に、心も晴れ晴れとしそうです。
大江湿原に吹く風は涼しいですが、日陰となる場所がありませんので、日焼け止めや帽子、水分などをご準備下さい。また、尾瀬沼は標高1,665メートルの山岳地帯です。天候が急変することもありますので、雨具も必ずお持ち下さい。
【晴天の大江湿原】
空の青と緑の湿原。三本カラマツが空に向かってまっすぐに立っています。
【ちょっと地味目なミヤマワレモコウ】
湿原に咲いている色とりどりの花の中に、赤茶色のちょっと地味なお花が揺れています。ミヤマワレモコウです。漢字では、深山吾亦紅と書きます。(深山吾木香とも書きます。)
遠目には赤には見えないお花ですが、近づいてみると意外と赤いのです。「吾も亦(また)赤し」と言っているようで、何だかけなげにみえてきます。ミヤマワレモコウはたくさんの小さな花の集まりで、上から下に咲いていきます。
【近づいてみると……】
上の方が咲き終わった花、真ん中が咲いている花、下の方はつぼみです。真ん中の花から細長く飛び出しているのは雄しべです。
湿原を歩いていると、ノアザミの茎に空っぽのマユのようなものを見つけました。
【マユ?】
昨日の朝、違うマユの中にクモらしきものが入っていたので、たぶん同じ種と思われます。今日は獲物を求めてお出かけ中でしょうか。
【クモの巣でした】
昨日の朝は朝露に濡れる蜘蛛の巣が、ハンモックのようにたわんで揺れていました。
【クモの巣のハンモック】
【アカオニグモ】
アカオニグモも糸を張っていました。朝早く湿原を歩くと、露に濡れるクモの糸に気付きます。クモの張る糸を壊さないように歩こうとすると一苦労です。それほどあちこちにクモの糸が張られています。
時間帯や天候によって、いつもは見えない物に気付く事があります。今度いらしたら気にしてみてくださいね。
<ご注意>
◆登山道には古くなって破損した木道や階段があります。割れたり、傾いたりしていますので気をつけて歩きましょう。
◆会津沼田街道(沼山峠~七入)では倒木や橋が流されている場所がありますので、通行の際には事前に確認をお願いします。
<お知らせ>
◎三条ノ滝園地について、8月4日(日)から老朽化した展望台の改修工事が予定されています。詳細につきましては、三条ノ滝園地通行止めのお知らせ をご参照ください。
◎富士見峠の公衆トイレは故障のためご利用できません、ご注意ください。
◎三平下の公衆トイレは修理が終わり、使えるようになりました。
<ご案内>
◆「尾瀬からのお便り」
今年も「尾瀬からのお便り」イベントを始めました。窓口でハガキ、切手等を準備しております。檜枝岐郵便局限定の尾瀬の風景印が押印された「尾瀬からお便り」を出してみてはいかがでしょうか。
◆見晴地区イベントのお知らせ
今月の見晴地区イベントは、8月16日と30日の2回の開催を予定しています。詳細は、決まり次第お知らせいたします。参加費は無料です。たくさんの方のお越しをお待ちしております。
◆自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」
午前9時からと昼12時30分から、毎日2回開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。
◆「夜のスライドショー」
金曜、土曜及び祝前日に宿泊者向けのイベントとして夜19時からスライドショーを開催しています。参加費は無料です。
※詳しくは、尾瀬沼ビジターセンターまでお問い合わせください。
電話:090-8137-6006(7:30~16:00)
【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2024年「第三弾」はこれまで好評だったオコジョに加えて、尾瀬沼の盛夏シリーズです。(ツマグロヒョウモンチョウ、ヒツジグサ、ニッコウキスゲ、コオニユリ)
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