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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2024.06.05

2024年6月5日-尾瀬沼ビジターセンターより(ブナの森、御池古道)

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尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。現在、尾瀬沼周辺の売店は営業しておりません。(昼食営業は一部のみ)自動販売機もありませんので、食べ物や飲み物をご持参下さるようお願い致します。
お出かけの際には、2024(令和6)年シーズンについての確認をお願いします。============================================================

■天気:曇りのち晴れ
■気温:11.0℃(9時)15.9℃(昨日の最高気温)4.3℃(今日の最低気温)

ブログをご覧の皆さん、こんにちは

今日の尾瀬沼周辺は日中でもひんやりとした風が吹き抜け、肌寒く感じます。

【今朝の大江湿原の様子】

大江湿原の緑は日に日に濃くなり、ミズバショウも緑に負けじと白い姿をのぞかせています。

【タテヤマリンドウ】

緑の湿原の中では青いタテヤマリンドウの姿が目立つようになりました。

さて昨日、御池古道を散策してきましたので、その時の様子をご紹介します。

【登山道の様子】

御池古道は七入から御池にかけてをつなぐ、かつての生活の道でした。標高1070mから1500mにかけてと尾瀬沼周辺よりも標高が低いためブナを中心とした広葉樹の森を楽しむことができます。

【ギンリョウソウ】

七入付近の森の中では早くもギンリョウソウが姿を見せていました。ギンリョウソウに光合成をする能力は無く、周囲の樹木や菌類から栄養分を頂戴して生活をしています。そのため、ギンリョウソウがいる森は、ギンリョウソウに栄養を奪われても余裕のある森、すなわち豊かな森と捉えることができます。

【ブナの森】

かつて植物学者の武田久吉博士が日本一のブナ林だと推奨したブナ平には、今でもブナの巨木が存在感を示しています。

【ブナの葉】

見上げるとブナの葉が陽光に照らされキラキラと輝いていました。他にもハウチワカエデやミズナラの葉、ウワミズザクラの花が輝きを見せていました。

【足元には…】

足元を見るとふわふわとした不思議な形のものがたくさん落ちていました。柔らかな毛の生えた不思議なものの正体はブナの花です。秋になるとふわふわとした部分は焦げ茶色の実へと変化します。ブナの実は栄養価が高く、森の中で生活するツキノワグマを筆頭に、野生動物にとって重要な栄養源となります。

【湿原の様子】

御池が近くなると小さな湿原が現れます。湿原の中ではタテヤマリンドウ、ミツバオウレンやヤマドリゼンマイが数多く見られ、イワカガミの姿も少しずつ見えてきました。

【ワタスゲの果穂】

御池付近の湿原ではミズバショウの近くでワタスゲがゆらゆらと揺れる、尾瀬沼周辺では見頃の異なる2つの植物が共演する、季節がギュッと圧縮されたような不思議な空間となっていました。御池付近にはスモウトリ田代、小沼田代、ウサギ田代と3つの湿原があります。バスの待ち時間などに是非お立ち寄りください。

<ご注意>

◆御池古道(ブナ平)では倒木が発生しております。倒木で通行しにくくなっている場所がありますので、足元に注意してご通行ください。

◆会津沼田街道(沼山峠~七入)では倒木や橋が流されている場所がありますので、通行の際には事前に確認をお願いします。

◆燧ヶ岳御池登山道(御池~俎嵓)では倒木で通行しにくくなっている場所があります。また、6合目以上では例年通り残雪があり、数カ所の雪渓のトラバース、急斜面の雪渓の登下降があり、滑落防止に注意が必要です。

<ご案内>

◆「尾瀬からのお便り」

今年も「尾瀬からのお便り」イベントを始めました。窓口でハガキ、切手等を準備しております。檜枝岐郵便局限定の尾瀬の風景印が押印された「尾瀬からお便り」を出してみてはいかがでしょうか。

◆自然観察会「尾瀬を感じるミニツアー」
 午前9時からと昼12時30分から、毎日2回開催しています。参加費は無料ですので、どうぞ、ご参加ください(雨でも開催しています)。

◆「夜のスライドショー」
 金曜、土曜及び祝前日に宿泊者向けのイベントとして夜19時からスライドショーを開催しています。参加費は無料です。

※詳しくは、尾瀬沼ビジターセンターまでお問い合わせください。
電話:090-8137-6006(7:30~16:00)

【尾瀬保護財団では広く寄付をお願いしております】
ご寄付をいただいた方にオリジナルのバッジを差し上げています。
2024年「第一弾」は尾瀬沼の早春シリーズです。(ミズバショウ・オコジョ)

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